日本テレビ、アニメ戦略で世界へ!ガンダム、フリーレンなど話題作続々

日本のアニメ市場が世界規模で拡大する中、テレビ各局はアニメ事業に力を入れています。その中でも、日本テレビは独自の戦略で注目を集めています。この記事では、日本テレビのアニメ事業の現状と今後の展望について詳しく解説します。

薬屋のひとりごと、異世界アニメで高視聴率獲得!

日本テレビが2023年10月に新設したアニメ枠「FRIDAY ANIME NIGHT」(フラアニ)は、好調を維持しています。特に、『薬屋のひとりごと』第2期は地上波アニメでトップの到達率を誇り、配信でもほぼ全てのプラットフォームで1位を獲得しています。土曜深夜枠で放送中の『Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。』も堅調な人気を維持しています。

『薬屋のひとりごと』アニメのキービジュアル『薬屋のひとりごと』アニメのキービジュアル

ガンダム、日テレ系全国ネット初登場で話題沸騰!

2024年4月には、異例の取り組みとして『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』が日テレ系全国30局ネットで放送開始されました。ガンダムシリーズが日テレ系全国ネットで放送されるのは今回が初めて。劇場先行版も大ヒットを記録しており、テレビアニメ本放送で更なる社会現象的ヒットが期待されています。この作品は、スタジオカラーが制作に参加しており、クオリティと話題性を兼ね備えた「祝祭的」なコンテンツとして、日本テレビが積極的に全国ネット放送を実現させました。放送後は全世界配信も予定されており、世界的な注目を集めることは間違いありません。

海外市場を視野に入れた多様な戦略展開

日本テレビは、『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う』や『月が導く異世界道中』のように、他局で放送されるアニメの海外セールスを手がけるなど、多様な形で海外戦略を展開しています。アニメは今や世界市場を見据えたビジネスへと進化しており、日本テレビもその波に乗り遅れることなく、様々な取り組みを進めています。

バトルアクション『桃源暗鬼』で海外展開加速!

7月からは「フラアニ」枠で、初のバトルアクションアニメ『桃源暗鬼』が放送開始されます。桃太郎の血筋の一族と鬼の一族のバトルを描いた作品で、海外でも人気の高いジャンルであることから、世界的なヒットが期待されています。

テレビアニメ復権へ、新たな挑戦

アニメ制作体制の多様化が進む中、日本テレビは「テレビアニメ」の復権を目指し、テレビならではの広がりや楽しまれ方を追求しています。ショートアニメの開発にも力を入れており、年度内に具体的な形となる予定です。

細田守監督最新作『果てしなきスカーレット』に期待高まる

2024年秋以降には、細田守監督4年ぶりの最新作『果てしなきスカーレット』が公開予定です。日本の配給は東宝、全世界配給はソニーピクチャーが担当し、製作幹事は日本テレビとスタジオ地図が務めます。細田監督のこれまでの集大成とも言える作品に、大きな期待が寄せられています。

2026年には『葬送のフリーレン』第2期も!

アニメジャパン2025では、『葬送のフリーレン』第2期が2026年1月期に日本テレビ系で放送されることが発表されました。放送枠はまだ未定ですが、グローバルに大ヒットする作品を常時ラインナップするという日本テレビの目標達成に向け、重要な役割を果たすことが期待されています。