首都圏の私立大学進学、費用は過去最高の230万円超え!一人暮らし学生のリアルな生活費とは?

2024年4月、首都圏の私立大学・短大に進学し、自宅外から通う学生の費用が過去最高を更新したというニュースが話題になっています。東京私大教連の調査によると、受験から入学までの費用はなんと231万4781円! 前年比で1万2600円も増加しています。 この高騰する費用の中で、学生たちはどのように生活しているのでしょうか?この記事では、気になる費用内訳や学生の生活費の実態に迫ります。

費用増加の要因は?受験費用と仕送り事情

受験費用は、受験回数がやや減少したにも関わらず、交通費や宿泊費の上昇により、前年比2万円増の27万3800円となりました。地方からの受験生にとっては、交通費や宿泊費の負担は大きな悩みの種と言えるでしょう。

首都圏大学イメージ首都圏大学イメージ

下宿生の毎月の仕送り額は、6月以降の平均で8万8500円。前年比では800円の減少となりました。過去最低だった2020年の8万2400円からは回復傾向にあるものの、バブル期の1994年の12万4900円と比べると、依然として低い水準です。「食費を節約するために自炊を頑張っている」という学生の声も聞かれます。

リアルな生活費を分析!食費、光熱費、交際費…やりくり術も紹介

平均家賃は前年比800円減の6万8900円。仕送りから家賃を引いた生活費は1万9600円、1日あたりに換算するとわずか653円です。 この限られた生活費で、食費、光熱費、交際費、日用品などをやりくりしなくてはなりません。学生の中には、アルバイトを掛け持ちしたり、奨学金を活用したりするなど、様々な工夫を凝らして生活している人も少なくありません。

例えば、料理研究家のAさん(仮名)は、「学生時代は、もやしや豆腐などの安い食材を駆使して、栄養バランスの良い食事を作るようにしていました。また、友人と共同で食材を購入することで、費用を節約することもできます」とアドバイスしています。

学生生活を支えるための対策とは?

学生の経済的負担を軽減するために、大学や自治体による奨学金制度の拡充や、学生寮の整備などが求められています。 また、食料品などの物価高騰に対する支援策も必要不可欠です。 教育費の高騰は、学生の進学意欲を阻害するだけでなく、日本の将来を担う人材育成にも影響を及ぼす可能性があります。社会全体で、学生の生活を支える仕組みづくりが重要です。

今後の動向に注目!

今回の調査は、栃木、埼玉、東京の3都県の8大学1短大に入学した学生の保護者3910人を対象に行われました。 今後、全国的な調査や、学生本人へのアンケート調査なども実施することで、より詳細な実態把握が期待されます。 jp24h.comでは、引き続き学生の生活を取り巻く状況を注視し、最新情報をお届けしていきます。