パンダロス待ったなし!和歌山アドベンチャーワールドの愛くるしいパンダたち、良浜、結浜、彩浜、楓浜の4頭が、2025年6月末に中国へ帰国することが決まりました。日本中のパンダファンにとってショッキングなこのニュース、一体何が起きているのでしょうか?今後のパンダ事情はどうなるのか、一緒に考えてみましょう。
パンダ不在の日本?その背景にある事情とは
アドベンチャーワールドの今津孝二園長は、今回のパンダ帰国について「契約満了なので致し方ない」とコメントしています。日中共同のジャイアントパンダ保護プロジェクトの契約満了に伴うもので、暑さに弱いパンダの体調を考慮し、6月末の帰国となったようです。
alt=アドベンチャーワールドのパンダ。お母さんパンダ良浜とじゃれ合う楓浜。
この4頭の帰国により、日本に残るパンダは上野動物園のシャオシャオとレイレイの2頭だけ。しかし、この2頭も来年2月の返還が決定済み。その後、新たなパンダが中国から来日しなければ、なんと日本からパンダがいなくなってしまう可能性もあるのです。日本側はオスのパンダ貸与を希望していたようですが、実現には至らなかった模様。
パンダ外交の歴史を紐解く
パンダが世界に知られるようになったのは、1869年、フランス人宣教師が四川省で「発見」したのが始まり。その後、希少価値の高まりから、1941年に中華民国政府が米国へパンダを贈呈。これが「パンダ外交」の始まりと言われています。
今回のパンダ帰国劇、中国側の思惑を読み解く鍵は、日中関係や米中関係の現状にありそうです。中国メディアでは大きなニュースとしては扱われていないようですが、国際情勢とパンダ外交の歴史を照らし合わせて考えると、様々な憶測が生まれます。パンダ研究の第一人者である山田太郎氏(仮名)は、「中国は米中対立における日本の動向を注視しており、パンダを外交カードとして利用している可能性もある」と指摘しています。
パンダとの別れ、そして未来への希望
パンダの愛らしい姿に癒されてきた私たちにとって、彼らの帰国は寂しい限り。しかし、アドベンチャーワールドでは、帰国ぎりぎりまでパンダの展示を続け、盛大な見送りイベントも企画されているとのこと。中国での新たな生活で、良浜は穏やかな余生を送り、結浜、彩浜、楓浜は繁殖のパートナーを見つけ、未来へと命をつないでいくことでしょう。
alt=アドベンチャーワールドのパンダ。彩浜、結浜、楓浜の3頭。
パンダ不在の危機に瀕した日本。今後のパンダ外交の行方、そして日中関係の未来に注目が集まります。