20日午前10時5分ごろ、東京都千代田区霞が関の経済産業省の本館庁舎で、地下2階の駐車場から出火したと119番通報があった。経産省や東京消防庁によると、産業廃棄物の回収作業中にごみ収集車に積んでいた粗大ごみが燃え、駐車場内に煙が充満したという。火は同40分ごろに消し止められ、建物への延焼やけが人はなかった。
現場は省庁が密集する官庁街で、ポンプ車など10台以上が出場し、一部の職員も自主的に避難するなど一時騒然とした。経産省によると、煙の充満で火災報知機が鳴り、自動音声で避難を呼びかける省内放送を流したという。
庁舎4階を訪れていた50代男性は「庁舎内にサイレンが鳴り響き、エレベーターが止まると聞いた。避難を呼びかけている職員もいたが、次第に落ち着いて大きな混乱はなかった」と話した。