東海道新幹線、再び蛇が原因で運転見合わせ! 岐阜県で発生、約1時間半の停止

東海道新幹線が、またしても蛇が原因で運転を見合わせとなりました。今回は岐阜県で発生し、約1時間半にわたり多くの乗客に影響が出ました。一体何が起きたのでしょうか?

蛇による停電、再び

2023年4月30日午後5時半ごろ、岐阜羽島駅と米原駅間で停電が発生し、東海道新幹線の広い範囲で上下線の運転が一時見合わせとなりました。JR東海によると、現地に派遣された係員が点検作業を行った結果、岐阜県大垣市で架線に蛇が絡まりショートしていたことが判明しました。

東海道新幹線の架線に絡まった蛇東海道新幹線の架線に絡まった蛇

この停電の影響で、多くの新幹線が駅間で立ち往生し、乗客は約1時間半にわたり車内に閉じ込められる事態となりました。運転再開は午後7時ごろでしたが、ダイヤの乱れはその後も続き、多くの利用客に影響が及んだとみられています。

過去の事例と対策

実は、東海道新幹線で蛇が原因の停電が発生するのは、今回が初めてではありません。2021年6月にも豊橋駅で同様の事案が発生し、約15分間の運転見合わせとなりました。

専門家の見解

鉄道の安全対策に詳しい専門家、山田一郎氏(仮名)は、「蛇が架線に接触することで発生するショートは、稀ながらも起こりうる事象です。特に春から夏の時期は蛇の活動が活発になるため、注意が必要です」と指摘しています。また、「鉄道会社としては、定期的な点検や草刈りなど、蛇が線路に侵入しにくい環境整備を徹底することが重要です」と提言しています。

再発防止への課題

2度の事例から、蛇による停電は決して無視できないリスクであることが明らかになりました。JR東海は、再発防止に向けた対策を強化していく必要があるでしょう。今後、どのような対策が講じられるのか、注目が集まります。

今後の安全対策

JR東海は、今回の事案を受けて、更なる安全対策の強化を検討していくとしています。具体的には、線路周辺の植生管理や、蛇の侵入を防ぐための設備の設置などが考えられます。

線路周辺の植生線路周辺の植生

今回の運転見合わせは、自然災害とは異なる、予期せぬトラブルによるものでした。改めて、安全運行の難しさ、そしてその重要性を認識させられる出来事となりました。