平壌の未来科学者通りを象徴する53階建ての高層マンションに、完成からわずか10年で崩壊の危機が迫っているという衝撃的なニュースが飛び込んできました。jp24h.comでは、この深刻な事態について詳しく解説します。
未来都市の象徴に亀裂
2015年に完成した未来科学者通りは、金正恩総書記肝いりのプロジェクトとして、最先端の技術と設備を誇る未来都市として喧伝されました。特に、53階建ての超高層マンションは、その象徴として科学者たちに無償で提供され、北朝鮮の繁栄を内外に示すシンボルタワーとして注目を集めました。しかし、その輝かしいイメージとは裏腹に、今、このマンションは深刻な崩壊の危機に直面しているのです。
未来科学者通りの高層マンション
自由アジア放送(RFA)によると、マンションの壁には複数の亀裂が入り、外壁タイルが剥がれ落ちるなど、老朽化が急速に進んでいるとのこと。住民の間では、マンション崩壊の不安が広がり、恐怖に怯える日々を送っているといいます。
専門家も警鐘「手抜き工事のツケ」
専門家の中には、この事態は金正恩政権による突貫工事の弊害だと指摘する声も上がっています。金正恩総書記は、就任以来、黎明通りや和盛区域など、数々の建設プロジェクトを推進してきました。しかし、資材不足や技術者不足から、兵士が建設作業に投入されることも多く、手抜き工事が横行しているとの指摘もあります。
2014年のマンション崩壊事故の悪夢再び?
住民の間では、2014年に平壌で起きた23階建てマンションの崩壊事故の記憶が蘇っているといいます。この事故では数百人の犠牲者が出たとされ、当時の関係閣僚が公開謝罪に追い込まれる事態となりました。今回の53階建てマンションの崩壊危機は、この悲劇の再来となる可能性も懸念されています。
国家の威信と住民の安全の狭間で
北朝鮮にとって、未来科学者通りは国家の威信をかけたプロジェクトです。しかし、そのシンボルであるマンションが崩壊の危機に瀕しているという現実は、北朝鮮社会の脆弱性を露呈していると言えるでしょう。果たして、北朝鮮当局はこの危機にどう対処するのでしょうか。そして、住民たちの不安は解消されるのでしょうか。今後の動向に注目が集まります。
崩壊の危機に瀕するマンション
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