金曜ロードショーで放送された宮崎駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」が大きな話題を呼んでいます。SNS上では様々な感想が飛び交う中、特に注目を集めているのが、国民的アイドル・木村拓哉さんの声優としての演技です。19年ぶりのジブリ作品への参加となった今作で、木村さんは主人公の父親役を演じ、その演技は「キムタク」のイメージを覆すものだったと話題になっています。
キムタク声優、賛否両論の歴史
木村拓哉さんが声優としてジブリ作品に参加するのは、2004年公開の「ハウルの動く城」以来。当時、主人公ハウル役を演じた木村さんの演技は、「かっこいい」「合ってる」という称賛の声がある一方で、「何やってもキムタク」という指摘も少なくなく、賛否両論でした。
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「ハウルの動く城」では、キャラクターの個性と木村さん自身のイメージが重なり、演技に違和感を覚える視聴者もいたようです。声の演技において、キャラクターに命を吹き込むためには、自身の個性を消し、役になりきる必要があると、ベテラン声優の山田孝之さん(仮名)は指摘します。「声だけで感情を表現する難しさは、想像以上。木村さんのような知名度の高い俳優は、特にその壁にぶつかりやすい」と山田さんは語ります。
19年ぶりのジブリ作品で「キムタク」を脱却?
「君たちはどう生きるか」は、公開前の情報が極端に少なく、声優陣についても多くの憶測が飛び交っていました。木村さんのインスタグラムへの投稿から、主演ではないかという噂も流れましたが、実際には主人公の父親役での特別出演でした。
そして、驚くべきことに、多くの視聴者が映画を観終わった後も、木村さんがどのキャラクターを演じているのか分からなかったという声が上がっています。これは、木村さんが「キムタク」のイメージを払拭し、見事に役になりきっていた証と言えるのではないでしょうか。
徹底した役作りへのこだわり
関係者によると、木村さんは今作で、宮崎監督と綿密な打ち合わせを重ね、徹底的に役作りに励んだそうです。声のトーン、抑揚、間の取り方など、細部にまでこだわり、キャラクターの内面を表現することに注力したと言います。
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「君たちはどう生きるか」での木村さんの演技は、声優としての新たな可能性を示すものとなりました。長年、俳優として第一線で活躍してきた木村さんが、声の演技においても高いレベルを目指していることが伺えます。
今後の木村拓哉の活躍に期待
「君たちはどう生きるか」での好演は、木村拓哉さんの声優としての評価を大きく変える転機となるでしょう。今後の声優としての活躍はもちろん、俳優としての更なる飛躍にも期待が高まります。
金曜ロードショーでの放送をきっかけに、改めて「君たちはどう生きるか」を観て、木村さんの演技を堪能してみてはいかがでしょうか。