【連休明けのメンタル不調を防ぐ!】精神科医が教える生活習慣の改善策

ゴールデンウィークやお盆休みなど、長期連休は楽しみなもの。しかし、連休明けにメンタル不調を訴える人が増えるのも事実です。今回は、早稲田メンタルクリニック院長の益田裕介医師へのインタビューを元に、連休中こそ気を付けたいメンタルヘルスを守るための生活習慣について詳しく解説します。

メンタル不調につながる生活習慣ワースト3

益田先生によると、メンタル不調につながる生活習慣のワースト1は「孤独」です。友達がいない、家族と疎遠など、人と繋がりが希薄な状態は精神的なダメージが大きいとのこと。現代社会では特にこの傾向が顕著で、精神科の患者とそうでない人の大きな違いは、人間関係の有無にあると益田先生は指摘します。

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次に気を付けたいのは「感情に支配された生活」です。能力主義やルッキズム、陰謀論などに囚われると、現実とのギャップに苦しみ、メンタル不調に陥りやすくなります。「幸せになるために生きている」という思い込みも、時に自分を苦しめる原因になるとのこと。幸せは目的ではなく、結果であることを認識し、感情に振り回されずに合理的な行動を選択することが大切です。

3つ目は「アルコールの過剰摂取」と「食事の偏り」。特にアルコール依存症は深刻な問題で、医師でさえも陥るケースがあるといいます。お酒を飲む際は、一人飲みにせず誰かと一緒に飲む、食事は栄養バランスに気を付けるなど、基本的な生活習慣を意識することが重要です。

具体的な対策:つながり、内省、そして休息

では、具体的にどのような対策を取れば良いのでしょうか?益田先生は、まず「仲間づくり」を推奨しています。たった一人でも、心を通わせる仲間がいることは、他の生活習慣の改善にも繋がる土台となるからです。

次に「内省」の時間を持つこと。スマホやSNSから離れ、ぼーっとする時間を作ることで、脳のデフォルトモードネットワーク(DMN)が活性化し、記憶や感情が整理されます。日記をつける、瞑想をする、自然の中で過ごすなど、自分に合った方法で内省の時間を確保しましょう。

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そして「休息」も大切です。十分な睡眠時間を確保し、心身を休ませることで、感情の波に乗りこなしやすくなります。食事は、病院食を参考にバランスの良い食事を心がけ、栄養不足にならないように注意しましょう。

専門家の声

管理栄養士の佐藤恵美さん(仮名)は、「食生活の乱れはメンタルヘルスに大きく影響します。特に、ビタミンB群や鉄分などの不足は、イライラや不安感を増幅させる可能性があります。バランスの良い食事を心がけ、不足しがちな栄養素はサプリメントなどで補うことも検討しましょう。」とアドバイスしています。

まとめ

メンタルヘルスを守るためには、人と繋がり、内省し、休息をとることが重要です。連休中は生活リズムが崩れがちですが、これらのポイントを意識して過ごすことで、連休明けのメンタル不調を予防することができます。小さなことからでも構いません。できることから始めて、心身ともに健康な毎日を送りましょう。