【健康寿命を伸ばす!】日常生活を脳トレに変える鎌田式メソッド

人生100年時代。健康寿命をいかに伸ばすかが、私たちにとって大きな課題となっています。76歳にして現役医師の鎌田實先生は、その秘訣は日常生活の中にあると提唱しています。今回は、鎌田先生の著書『医師のぼくが50年かけてたどりついた 長生きかまた体操』を参考に、日々の暮らしを脳トレに変える鎌田式メソッドをご紹介しましょう。

歩くだけで脳が活性化する!鎌田式「歩き方改革」

ウォーキングは、まさに副作用ゼロの「歩く薬」。少し歩き方を変えるだけで、その効果は格段にアップします。重要なのは歩数ではなく「歩く速度」。米ピッツバーグ大学の研究によると、歩く速度が速い高齢者ほど平均寿命が長いという結果が出ています。

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鎌田先生自身も秒速1.3mの速度で歩き、目標は秒速1.6mとのこと。10mを6.25秒の速歩きで、90歳の壁も元気に越えようとしています。私たちも、まずは歩幅を10cm広くする「幅広歩行」から始めてみましょう。人が少ない場所を選んで、30秒程度でも効果があります。

ウォーキングは脳血流を促進し、脳を活性化。景色を見たり、道順を覚えたりすることで、空間認知能力も向上します。さらに脳を鍛えるには、ゲーム感覚で「目的」を設定するのがおすすめです。例えば、「赤いもの探し」。ポスト、花、車など、赤いものをいくつ見つけられるかチャレンジしてみましょう。集中力、注意力、視覚情報の処理能力が鍛えられます。

ウォーキングをもっと楽しく!脳トレ効果を高める工夫

車のナンバーを覚え、歩きながら何度か思い出してつぶやくのも効果的。海馬が刺激され、短期記憶力が高まります。 有名な脳科学者、加藤俊徳先生も「記憶を想起する作業は、脳の活性化に非常に効果的です」と述べています。今日はどんな「お題」で歩いてみますか?

誤嚥性肺炎予防にも!鎌田式「音読」のススメ

読書は、集中力を高め、心をリラックスさせる素晴らしい趣味。鎌田先生は、読書に「脳トレ」と「筋トレ」の要素を加えた「音読」を推奨しています。

音読は、口周りの筋肉を鍛え、誤嚥性肺炎の予防にも繋がります。さらに、声に出して読むことで、脳が活性化され、記憶力や理解力も向上します。小説、新聞、詩など、どんなものでもOK。 読書療法の第一人者である、舟崎泉先生も「音読は脳の様々な領域を刺激し、認知機能の維持・向上に役立ちます」と提唱しています。

音読の効果を最大限に引き出すポイント

音読の効果を高めるには、内容を理解しながら、ゆっくりと、はっきりとした声で読むことが大切です。 最初は短い文章から始め、徐々に長い文章に挑戦してみましょう。音読を習慣化することで、脳も体も若々しく保つことができます。

日常生活を脳トレに!健康寿命を伸ばそう

鎌田式メソッドは、特別な道具や場所を必要とせず、日常生活の中で手軽に実践できるのが魅力です。歩く、読むといった日常の動作に少し工夫を加えるだけで、脳を活性化し、健康寿命を伸ばすことに繋がります。今日から早速、鎌田式メソッドを取り入れて、健康で充実した毎日を送ってみませんか?