ルート見直し予定してない　北陸新幹線延伸で国交相

中野洋昌氏

　中野洋昌国土交通相は20日の記者会見で北陸新幹線の大阪延伸を巡り、現行の「小浜ルート」より「米原ルート」の方が工期や事業費が圧縮できるとの独自試算が公表されたことに対し「現時点では小浜―京都ルートの見直しは予定していない」と述べた。

　独自試算は、石川県選出の自民党国会議員による自主研究会が京都大の中川大名誉教授に依頼した。福井県小浜市から南下する現行ルートの工期は20年超だが、米原ルートなら15年などと見積もった。

　中野氏は、現行ルートは関係自治体からの意見も聞いた上で「総合的に勘案して決定した」と強調した。