俳優の川野太郎(65)さんが、20日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)に出演。自身の俳優生活40周年を迎えるにあたり、結婚を決断するきっかけとなった大物俳優、渡哲也さん(享年78)との秘話を明かしました。川野さんは山口県出身で、1985年にはNHK連続テレビ小説「澪つくし」で沢口靖子さんの相手役としてデビューし、注目を集めました。
学生時代からの交際、結婚への迷い
番組MCの黒柳徹子さんから「実はその頃はもう今の奥さまと付き合ってらっしゃった」と話を振られると、川野さんは「そうですね。この芸能界のオーディションを受ける前から、学生時代から付き合ってまして」と、デビュー前から現在の妻と交際していたことを語りました。9年間もの長い交際期間を経て結婚に至ったきっかけについて問われた川野さんは、「僕もなんかまだこの世界不安定なもんで、あまり生活をね、生計を立てていく自信がなかった頃に」と、俳優としてのキャリアがまだ不安定だった当時の心境を振り返りました。
渡哲也さんとの運命的な出会い
ちょうどその頃、テレビ朝日の刑事ドラマで渡哲也さんや舘ひろしさんと共演する機会があったそうです。撮影の休憩時間、渡さんから自身のバスに呼ばれた川野さんは、お茶をご馳走になった後、二人きりになった際に渡さんから予期せぬ質問を受けます。「川野くんは付き合ってる女の子はいるのかい?」
渡さんの力強い後押し
妻は一般人であったため、これまで芸能関係者には交際について話していなかったという川野さんでしたが、「あの渡さんにそうやって聞かれた時には“はい”って言っちゃったんです」と、思わず真実を告白したといいます。さらに9年間交際していることも率直に話すと、渡さんは「それは行くなあ川野くん」「男はもう決めたらもう行かなきゃ」と、力強く結婚を勧められたそうです。
勇気づけられ結婚を決意
川野さんは、キャリアの不安定さから結婚に迷いがあった中で、渡さんの言葉が「そこでちょっと迷ってるっていうか、自信がないところに背中を渡さんからポーンと押されたような、勇気づけられたような、その感じを凄く覚えてます」と語り、その一言で結婚への決意が固まったことを明かしました。まさに、渡さんが彼の人生における重要な岐路で背中を押してくれた瞬間でした。
徹子の部屋に出演した俳優の川野太郎さん
結婚報告、そして手厚いもてなし
結婚が決まると、川野さんは渡さんに報告するため、直接電話をしたそうです。結婚までの経緯を説明し、「披露宴やるんで出ていただけないでしょうか」とお願いしたところ、渡さんから快諾を得られたとのこと。披露宴にも渡さんは出席し、二人の門出を祝福してくれました。披露宴後、改めてお礼を伝えるために渡さんのもとを訪れると、渡さんは川野さん夫妻を食事に連れて行ってくれたといいます。さらに渡さんのご自宅に招かれ、お茶をご馳走になり、家の中まで案内してくれたそうです。「凄く良くしてくださいましたね」と、当時の手厚いもてなしに感謝を述べ、「いい思い出になりました」としみじみ語りました。
渡哲也さんの温かい言葉と後押しが、俳優として、そして一人の男性として岐路に立っていた川野太郎さんの背中を押し、幸せな結婚へと導いたことがうかがえます。このエピソードは、芸能界における先輩後輩の絆の深さ、そして渡哲也さんの人間的な魅力と優しさを改めて感じさせるものであり、川野さんにとって生涯忘れられない「いい思い出」として心に刻まれているようです。
参考資料
https://news.yahoo.co.jp/articles/f043a3c9e33db863ee269d13466b74e537333352