佳子さま、手話で繋ぐ心と社会貢献への情熱：30歳を迎えて

佳子内親王殿下が30歳のお誕生日を迎えられました。皇族としての公務に加え、手話を通じた社会貢献活動にも熱心に取り組んでいらっしゃる佳子さま。その温かいお人柄と精力的な活動について、改めてご紹介します。

幼い頃からの手話との出会い、そして公務へ

alt佳子さまが手話に触れられたのは、幼少期、流暢に手話を使われるお母様の紀子さまの影響でした。大学時代から公務で手話を使用し始め、2021年には全日本ろうあ連盟に就職。聴覚障害者団体幹部によると、コロナ禍以降、佳子さまの手話はさらに滑らかになり、努力の跡が窺えるとのことです。日本語対応手話の他、ろう者のコミュニティで使われている日本手話も習得し、状況に応じて使い分けられています。海外訪問の際には、現地の手話も学ばれるなど、その熱意は並々ならぬものがあります。ペルーご訪問の際には、子供たちから現地の手話が話せることに驚きの声が上がったというエピソードも。手話通訳士の南瑠霞さんは、佳子さまがろう者の心に寄り添い、共に歩もうとする姿勢を示されていると称賛しています。

寄り添う心、そして社会へのメッセージ

「誰もが安心して暮らせる社会」「誰もがより幅広い選択肢を持てる社会」の実現を願う佳子さま。その言葉の通り、弱い立場にある人々に寄り添う姿を各地で見せていらっしゃいます。能登半島地震で被災した漆芸作家の山元健司さんとのエピソードは、佳子さまの温かいお人柄を象徴するものと言えるでしょう。山元さんの唇の動きを読み取りながら、ご家族の安否を気遣い、約10分間に渡り静かに耳を傾けられた佳子さま。山元さんは、精神的に辛い時期に大きな力をいただいたと深く感謝されていました。

幅広い分野への関心と行動力

alt佳子さまは障害者の雇用状況にも関心を寄せ、宮内庁の取り組みについて幹部に質問されたこともあるそうです。ジェンダー平等の重要性も訴えており、ガールスカウトの行事では、多様な背景や状況への理解を深めることの大切さを述べられました。多岐に渡る分野で、積極的な姿勢を示されている佳子さま。その行動力と社会貢献への情熱は、多くの人々に希望を与えています。