ゴールデンウィークも終わりが見えてくると、なんだか憂鬱な気分になってしまいますよね。せっかくのお休みなのに、最終日は「明日から仕事か…」とため息が出てしまう方も多いのではないでしょうか。jp24h.comでは、早稲田メンタルクリニック院長の益田裕介医師にインタビューを行い、気分を上げて連休最終日を有意義に過ごすための秘訣を伺いました。
明日から仕事…憂鬱な最終日を乗り切るには?
連休最終日、何も予定がなくダラダラ過ごしてしまった…そんな方もご安心ください!益田先生によると、明日からの仕事の準備をすることが、気分転換の第一歩になるそうです。
「仕事でどんなタスクがあるか、誰と会うのか、どんなやり取りをするのかを頭の中でシミュレーションするだけでも、気持ちがずいぶん楽になります。明日を“自分の意思で始める”という感覚を持つことが大切です」と益田先生はアドバイスします。
alt: デスクで仕事の準備をするビジネスマン
孤独感を感じたら…誰かと”つながる”時間を
連休中は誰とも会わず、孤独感を感じてしまう…そんな時は、友達に連絡を取ってみましょう。意外にも相手も暇しているかもしれません。また、YouTubeのコメント欄やSNSで自分の気持ちを発信するのも良いでしょう。誰かとつながる感覚を持つだけで、気分が大きく変わるはずです。
気分転換に効果的な”学びの時間”
益田先生は、1日でも効果的な学びの時間を設けることを推奨しています。「夏休みの計画を立てたり、AIを活用して明日からのタスクを整理するだけでも、頭の中がスッキリします」とのこと。
さらに、「学ぶ」ことは精神科の治療においても重要な要素だと益田先生は語ります。「精神科の治療のゴールは、『仕方がないと思えること』と『生まれてきてよかったと思えること』。そのための学びが重要なのです」
認知行動療法や精神分析など、体系化された精神療法の考え方を少しずつ取り入れていくのも良いでしょう。WikipediaやAIを活用して、気軽に学ぶことができます。
“仕方ない”と思える心の強さを
「嫌な気持ちになっても、それを抱えたまま次の行動に進められたら、それはもう“病気”ではない」と益田先生は言います。例えば、お酒を飲みたい気持ちがあっても、我慢して仕事に行けるならそれでOK。完璧に気持ちを抑え込む必要はなく、行動に移せることが重要なのです。
“生まれてきてよかった”と思える瞬間の大切さ
益田先生は、「生まれてきてよかった」と思える瞬間を持つことも重要だと強調します。これは、宗教的なインスピレーションに近い感覚で、様々な経験や知識が重なり、「ああ、自分は許されたんだ」と感じられる瞬間のこと。これを「天啓」や「アハ体験」と呼ぶ人もいます。
益田先生自身も、子どもの卒園式で「生まれてきてよかった」と感じた経験があるそうです。人生でこのような瞬間が何度かあると、人は前向きに生きられると語ります。
精神科医 益田裕介先生からのメッセージ
益田先生は、患者さんからも、親の葬儀や子どもの誕生など、「生まれてきてよかった」と思えた瞬間について聞くことがあるそうです。「一度でも生まれてきてよかったと思えた瞬間」があることが大切で、その記憶は心の支えになるとのこと。
このような経験は年齢を重ねることで得られることもありますが、若い頃に訪れることもあります。焦らず、もしそんな感覚が訪れたら、全身で受け止めてみましょう。
最後に、益田先生は「死ぬ時に『生まれてきてよかった』と思えるかどうかではなく、むしろ様々なものが整った瞬間に訪れる感覚に近い」と締めくくりました。
ゴールデンウィーク最終日、少し憂鬱な気持ちになっても大丈夫。明日からの活力をチャージして、新たなスタートを切りましょう!