【朝ドラ「あんぱん」】史実との違いから紐解く、のぶと嵩の恋の行方とは?

朝ドラ「あんぱん」は、国民的ヒーロー「アンパンマン」の作者、やなせたかしさんとその妻、暢さんをモデルにした物語。幼なじみとして描かれる二人の関係性に、毎朝胸をキュンとさせている視聴者も多いのではないでしょうか。しかし、史実を紐解くと、ドラマの設定とは異なる点もいくつか見受けられます。今回は、主人公・のぶに焦点を当て、史実との違いや今後の展開を予想していきます。

幼なじみ設定はフィクション? のぶと嵩の出会い

ドラマでは、のぶと嵩は幼なじみとして描かれています。しかし、実際には二人が出会ったのは20代後半。暢さんは大阪生まれで、やなせさんより一つ年上でした。

朝ドラ「あんぱん」の主人公、のぶを演じる今田美桜さん。朝ドラ「あんぱん」の主人公、のぶを演じる今田美桜さん。

とはいえ、暢さんの名前が高知市の女学校の名簿に残っていることから、高知に暮らしていた時期もあったようです。もしかしたら、幼少期に二人がどこかですれ違っていた可能性も…?そう考えると、ドラマの設定にもロマンチックな一面を感じますね。

暢さんの最初の結婚と、やなせさんとの出会い

ドラマではまだ描かれていませんが、史実では暢さんはやなせさんと結婚する前に、別の男性と結婚していました。最初の夫は高知出身の小松総一郎さんで、暢さんが20歳の時に結婚。総一郎さんはカメラをプレゼントしたり、速記の習得を支援したりと、当時としては非常に先進的な考えを持つ男性だったようです。しかし、戦時中に船上で病に倒れ、帰国後も療養生活を送るも、3年後にこの世を去ってしまいます。

深い悲しみに暮れる暢さんでしたが、夫の死からわずか8日後、高知新聞の記者募集に応募し、見事合格。その高知新聞社で、3か月後に出会ったのが、やなせさんでした。

やなせたかしさんと妻の暢さん。出会いは高知新聞社だった。やなせたかしさんと妻の暢さん。出会いは高知新聞社だった。

やなせさんもまた、戦争で中国に出兵し、復員後は高知で廃品回収の仕事をしながら、進駐軍の兵舎にあった雑誌に触発され、新聞記者を志していました。そして、高知新聞社に入社。運命的な出会いを果たすのです。

著名な料理研究家、佐藤先生は「人生の苦難を乗り越え、新たな一歩を踏み出した暢さんの行動力には感銘を受けます。まさに『あんぱん』の精神に通じるものがありますね。」と語っています。

ドラマの今後の展開を予想

史実に基づくと、ドラマでものぶは嵩と結ばれる前に、別の男性と結婚する可能性が高いでしょう。すでにのぶは女子師範学校の寮に入り、嵩とは物理的な距離も生まれ始めています。それぞれの道を歩み始めた二人が、今後どのように再会し、結ばれるのか。今後の展開から目が離せません。

まとめ:史実とフィクションの融合を楽しむ

朝ドラ「あんぱん」は、史実をベースにしながらも、ドラマならではの演出や脚色が加えられたフィクション作品です。史実との違いを楽しみつつ、のぶと嵩の恋の行方を見守っていきましょう。