中国、抗日戦争勝利80年軍事パレードで新型兵器公開へ:世界が注目する軍事力誇示

【北京】中国人民解放軍の当局者は20日の記者会見で、9月3日に北京で開催される「抗日戦争勝利80年記念軍事パレード」において、無人機や極超音速兵器を含む多数の新型兵器を公開すると発表しました。今回のパレードに登場する装備品は全て国産の現役主力装備から厳選されたものであり、その中でも特に初公開となる新型装備が大きな割合を占めると強調されています。

最新鋭兵器の公開とその目的

当局者は、これらの新型兵器の公開が「現代の戦争で勝利する強大な能力」を示すものであると表明しました。これは、中国が自国の防衛力だけでなく、国際的な影響力を高める上での軍事技術の進展を世界に誇示する狙いがあることを示唆しています。無人機や極超音速兵器といった次世代型兵器の公開は、中国の軍事技術開発における到達点を示すものとして、国際社会から大きな注目を集めています。

中国人民解放軍当局者が新型兵器の公開を説明中国人民解放軍当局者が新型兵器の公開を説明

パレードの概要と準備状況

軍事パレードは、中国の「抗日戦争勝利記念日」である9月3日に記念行事の一環として、北京中心部の天安門広場周辺で約70分間にわたって実施されます。中国軍の最高指導者であり中央軍事委員会主席を兼ねる習近平国家主席が閲兵を行う予定です。パレードの予行演習は8月に入って天安門広場周辺で2回行われ、当局者は「基本的に準備を終えた」と説明しています。また、「科学的な訓練を重視」したことで、以前の軍事パレードと比較して準備期間を短縮できたとも強調しました。

国際的な注目と背景

中国がこれほど大規模な軍事パレードを実施するのは、建国70周年を記念した2019年10月以来となります。今回のパレードは、当時のトランプ米政権との対立が続く中、米国に対し自国の軍事力を誇示する狙いも伺えます。

中国の軍事パレードで披露される兵器の様子中国の軍事パレードで披露される兵器の様子

さらに、今回の軍事パレードにはロシアのプーチン大統領らの出席が見込まれており、国際的な要人の参加が、このイベントの重要性を一層高めています。中国外務省の毛寧報道官は20日の記者会見で、海外首脳の出席については「適時発表する」と述べるにとどめ、詳細な情報開示は避けました。

まとめ

中国が9月3日の抗日戦争勝利80年記念軍事パレードで、無人機や極超音速兵器といった最新鋭の国産新型兵器を大々的に公開することは、その軍事技術力の飛躍的な向上と、国際社会における影響力強化への強い意志を示すものです。習近平国家主席が閲兵するこの大規模なイベントは、国内外の注目を集め、今後の国際関係、特に米中間の動向に影響を与える可能性があります。

Source link