専業主婦の年金、月6万円じゃ足りない!受給開始年齢を遅らせると最大いくら増える?70歳まで繰り下げたら?

専業主婦として家庭を支えてきたあなたは、老後資金の確保に不安を感じていませんか?国民年金の受給額は、生活費を賄うには十分ではないと感じる方も多いでしょう。特に、満額でも月6万円ほどの金額では心もとないですよね。この記事では、受給開始年齢を遅らせる「繰下げ受給」について詳しく解説し、70歳まで繰り下げた場合の受給額を具体的に試算します。将来設計のヒントとして、ぜひ参考にしてください。

専業主婦の年金受給額は?

国民年金第3号被保険者である専業主婦の老齢基礎年金は、2025年度で満額年間83万1696円(月額6万9308円)です。これは40年間保険料を納付した場合の金額で、納付期間が短ければ減額されます。そのため、月6万円という受給者も少なくありません。厚生年金加入者に比べると少ないため、将来への不安を抱える方もいるでしょう。ファイナンシャルプランナーの山田花子さん(仮名)は、「老後資金の不足を補うためには、繰下げ受給制度の活用も検討する価値があります」とアドバイスしています。

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年金繰下げ受給とは?

年金は原則65歳から受給開始ですが、最大75歳まで繰り下げることが可能です。1ヶ月繰り下げるごとに、65歳受給開始時の金額に0.7%上乗せされます。受給開始を遅らせることで、月々の受給額を増やすことができるのです。

70歳まで繰り下げるとどうなる?

月6万円の年金を65歳から受給する場合、70歳まで繰り下げるとどうなるのでしょうか?5年間(60ヶ月)の繰り下げで、増額率は0.7% × 60ヶ月 = 42%となります。つまり、70歳からの受給額は、6万円 × 142% = 8万5200円。月額2万5200円もの増額です。経済ジャーナリストの田中一郎さん(仮名)は、「長生きリスクが高まる現代において、繰下げ受給は老後資金の安定化に有効な手段となり得ます」と述べています。

繰下げ受給のメリット・デメリット

繰下げ受給の最大のメリットは、月々の受給額が増えることです。長生きすればするほど、受け取る総額も増え、生活のゆとりにつながります。しかし、受給開始が遅れるため、その間の収入源を確保する必要があります。また、健康状態によっては、繰り下げたにも関わらず、長生きできなかった場合、損をする可能性も考えられます。

まとめ

年金は老後の大切な生活基盤です。繰下げ受給は、月々の受給額を増やす有効な手段ですが、メリット・デメリットをよく理解し、自身のライフプランに合わせて慎重に検討することが重要です。この記事が、あなたの将来設計の一助となれば幸いです。