JR東の「新型事業用車」ついに営業列車でデビュー! しかし客車は「半減」その理由は?


【画像ギャラリー】SLと新たにペアを組む「GV」とは?

 列車名に含まれる「GV」とは、事業用車両のGV-E197系のこと。JR東日本高崎支社ではこれまで、SL列車の補助機関車として、国鉄型の電気機関車(EL)やディーゼル機関車(DL)を使用してきましたが、これらは老朽化などを理由に2024年度で引退。これに代わるものとして導入されていたのが、GV-E197系です。

 GV-E197系は、レールの下に敷設する砕石の輸送・散布や、車両けん引など、さまざまな用途で使用できる、電気式ディーゼル車です。2021年に試作車が登場しており、砕石輸送用途では2024年に使用を開始していました。これまで営業列車での運用はなかったのですが、今年の夏の臨時列車で、ついにデビューを迎えます。

 なお、今回のGV-E197系を使用する列車では、旅客が乗車できる客車は3両のみとなっています。これまでの「EL・SLぐんま横川」などでは、客車は4両から6両で運転されていたため、乗車できる車両が半減となった列車もあります。JR東日本高崎支社によると、これは「車両の特性上、GV-E197系では3両までしかけん引することができない」とのことです。

 GV-E197系は、高崎~横川間では7月19日、20日、8月10日、11日、9月13日の5日間、「GV・SLぐんま横川」「SL・GVぐんま横川」として、高崎~桐生間では7月21日と8月9日に「SL・GVぐんま桐生」「GV・SLぐんま桐生」として、それぞれ運転される予定。横川方面では高崎駅発が、桐生方面では桐生駅発がGV-E197系が先頭となり、逆の区間ではSLが先頭となります。

 JR東日本高崎支社では、今回デビューするGV-E197系について、「今後多くのお客さまにご利用いただけるよう、今後各種イベントの検討を重ねている」としています。



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