「心が折れそう…」コメ農家の悲鳴「始まった水不足と猛暑」腐敗した自民党では日本のコメ文化が終わる


異常気象が“当たり前”になる時代へ

 この報告書が突きつける現実は、米作りにとって悪夢そのものである。日本の年平均気温は、世界平均の倍近いペース(100年あたり1.40℃)で上昇を続け、特に1980年代後半からの加速は著しい。その結果、真夏日、猛暑日、熱帯夜の日数は統計的に有意に増加し、将来予測ではさらに激増する(4℃上昇シナリオで猛暑日は全国平均約17.5日増)。一方で、雨の降り方も極端化している。

「降水量」に振り回される田んぼと農家

 このような科学的知見と現実の危機を前にして、日本の農政を司る自由民主党と農林水産省は何をしてきたのか。そして、今、何をしようとしているのか。答えは、驚くべきほどの無策、怠慢、そして国民を愚弄する責任転嫁である。彼らは、この気候変動という国家的な危機に対し、何の有効な手も打たず、問題を悪化させ、挙句の果てにはその責任を国民や市場になすりつけようとしている。



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