「5人でなければ嵐ではない」で活動終了か…キーマン・大野智は根底の思いに変化なしも限定的復帰を決意


◆嵐の4人、ライブ映画上映にサプライズ登場しスマホで記念撮影【写真】

 ファンクラブも活動終了に伴い終了となる。これまでにリリースしたシングル58枚とアルバム21枚の総売り上げ枚数が4300万枚以上を記録し、名実ともに「国民的グループ」として幅広い世代に親しまれてきた嵐がついに帆をたたむ。動画では活動休止以来初めて大野が顔出しし、久々の5ショットが公開される形となった。

【解説】

 活動休止前ラストデーの2020年の大みそか。NHK紅白歌合戦に出場した際、松本はこう言った。「あと2時間あまりで年が明けて僕たち嵐はいったんやみます。嵐が去った後に虹の架かった美しい空がどうかみなさんの前に広がりますように。明けない夜はないと信じて」。この言葉に希望を抱いたファンも多いだろう。しかし、長く続いたコロナ禍によってエンタメ業界は大打撃を食らい、嵐の再始動計画も先行き不明になった。

 一方で、21年9月には櫻井と相葉が同じ日に結婚し、私生活にも大きな変化が起きた。二宮は23年10月にメンバーの先陣を切ってSMILE―UP.(旧ジャニーズ事務所)からの独立を発表し、バラエティー番組、ドラマ、映画と幅広く活動の場を広げた。松本も23年にNHK大河ドラマ「どうする家康」に主演し、昨年は野田秀樹さんの新作舞台「正三角関係」でロンドン公演を実現させ、所属事務所の主催コンサートで演出を手がけるなど、多忙な日々を送っていた。

 それでも、約1年半前から5人での再始動に向けて定期的に話し合いを重ねていたということは、昨年のデビュー25周年に照準を合わせていたことになる。キーマンは、沖縄・宮古島で悠々自適な生活を送っていた大野だった。もともと17年6月に「自分の嵐としての活動をいったん終えたい」という気持ちをメンバーに伝えており、結果は活動休止にはなったが、充電期間中に心境に変化はあったのだろうか。

 ファンクラブ会員が再始動を待ち望んでいることは百も承知だったに違いないが、根底にある思いにうそはつけなかったのだろう。ジレンマと格闘しながらメンバーと話し合いを重ねる中で、ようやく限定的なステージ復帰を決意したとみられる。ただ「5人でなければ嵐ではない」という思いはほかのメンバーの共通認識。大野の決断をたたえつつ、グループの看板は下ろすことにしたのだろう。

 ひとりでも多くのファンに感謝を伝えるため、最後のコンサートツアーは5大ドーム? スタジアム? もしかしてアジアツアーの開催も? 5人で今、壮大な計画を立てているに違いない。(江川悠)

中日スポーツ



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