爆笑問題・太田光と参政党・神谷代表の対談波紋:ウーマン村本が失望表明

2025年7月14日、YouTubeチャンネル「TBS NEWS DIG Powered by JNN」にて、人気お笑いコンビ爆笑問題の太田光氏(60)と、参政党の代表である神谷宗幣参院議員(47)の対談動画が公開され、その内容が各方面で波紋を呼んでいます。「日本人ファースト」を掲げ、その言動が常に注目される神谷氏に対し、太田氏の対談中の姿勢が、お笑い芸人ウーマンラッシュアワーの村本大輔氏(44)に「失望」を表明させる事態となりました。

爆笑問題・太田光と参政党・神谷宗幣代表の対談内容とその波紋

対談の中で、太田氏は参政党の憲法草案が「主権は国家にある」としている点について、「リベラルから反発されるポイントだろう」と指摘しました。これに対し神谷氏は、「国民主権を否定しようとか、主権を持っていこうという気は全くない」「国家主権と国民主権は全然併存しうる」と説明。太田氏は「もちろんです、もちろんです」「国粋主義というわけでもないし」と相槌を打ち、神谷氏の発言を補完するような姿勢を見せました。

神谷氏が自身の「マッチョなイメージは切り取られたところで、作られている」と語った際にも、太田氏は「もちろん、もちろん」と同意の意を示しました。終始、神谷氏に迎合するような態度や共感を示す場面が多く見られ、時には「神谷さんは頭いいから!」と称賛する発言もありました。このような太田氏の言動は、多くの視聴者に驚きを与え、特に政治とエンターテイメントの関係性について議論を巻き起こしています。

爆笑問題の太田光と参政党の神谷宗幣代表が対談する様子爆笑問題の太田光と参政党の神谷宗幣代表が対談する様子

村本大輔が太田光に寄せた過去の支持と評価

太田氏のこうした態度に対し、強い失望を表明したのがウーマンラッシュアワーの村本大輔氏です。これまで村本氏は、太田氏の行動や発言をたびたび擁護し、その芸風を高く評価してきました。

例えば、2015年1月には『初詣!爆笑ヒットパレード』(フジテレビ系)で太田氏が客席に乱入し大暴れした際、村本氏は自身のラジオ番組で「それに対してどうこう言うクソみたいな意見なんて無視ですよ」と擁護。「もうちょっとぶっ壊して、岡本太郎じゃないですけど、枠からはみ出る絵。そういうのをやっていかないと、面白くないですよね、やっぱり」と、太田氏の型破りな芸を最大限に評価していました。

また、2021年10月の『選挙の日2021』(TBS系)で、太田氏が当時の自民党の苦戦予想について甘利明氏(75)に「甘利さん、戦犯ですよね。負けたら」と厳しい言葉を投げかけ、さらに甘利氏の落選が確定すると「アッハッハ。ご愁傷さまでした」と発言し、SNSを中心に「失礼すぎる」と批判された際も、村本氏は自身のX(旧Twitter)で太田氏を擁護しました。

村本氏は当時、「落選した政治家へ芸人が御愁傷様と言うと、あんなやつを使うなという人がいる。失礼な発言で仕事降ろすなら、まず北海道の米がうまいのは農家のおかげじゃないと発言した麻生太郎を国会出禁、LGBTは生産性がないと発言したのに当選した杉田水脈を取り消しに。沢山の政治家が御愁傷様になっちゃう」と投稿し、太田氏の表現の自由と、政治家の過去の失言を比較して問題提起しました。

“相思相愛”の関係から一転、村本氏が太田氏に失望した理由

太田氏もまた村本氏の芸を評価していました。2019年12月、村本氏が『THE MANZAI 2019 マスターズ』(フジテレビ系)で政治ネタを漫才に取り入れるスタイルを披露した際、『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)で太田氏は「最高だよ、あれは」「別になんだっていいんだよ。別に漫才なんてさ、どんな型があったっていいんだよ」と絶賛していました。このように、互いの芸に対するリスペクトを共有し、“相思相愛”とも言える関係にあった二人でしたが、今回の対談動画がその関係に亀裂を生じさせました。

村本氏は2025年7月15日、自身のXに次のように綴り、太田氏への失望を明確に表明しました。「アメリカのコメディアンは政治家と対談するとき、必ず刺す。暴く。参政党神谷宗幣との対談をみた。俺の好きな爆笑問題太田は死んだ。暴けないなら芸人の資格剥奪だ」「芸人は政治家の声をひろげる拡声器になってはいけない」。

村本氏にとって、芸人は権力に阿(おもね)ることなく、鋭い視点で社会や政治を批判し、時には“暴く”存在であるべき、という強い信念があります。それゆえに、尊敬していた太田氏が、政治家に対して「迎合」するような姿勢を見せたことに、大きな失望を感じたのでしょう。

結論

爆笑問題・太田光氏と参政党・神谷宗幣代表の対談は、日本のエンターテイメント界と政治の関係性、そして芸人の社会に対する役割について、改めて活発な議論を促すこととなりました。特に、ウーマンラッシュアワー村本大輔氏の、権力に媚びない芸人としての姿勢は、表現の自由とメディアのあり方を深く問いかけています。今後、この一連の出来事が、各界にどのような影響を与えていくのか、注目されます。

参考文献


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