【ワシントン=黒瀬悦成】ポンペオ米国務長官は21日、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相と電話会談し、日韓関係の重要性を改めて確認した。米国務省が発表した。
韓国が8月に破棄を決めて、23日午前0時に失効が迫る日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)が議題となったのは確実とみられ、ポンペオ氏が韓国側に破棄決定を翻すよう土壇場の要請を行った可能性がある。
トランプ米政権は、失効期限が迫っていることに関し、「北東アジアの安全保障環境を脅かしている北朝鮮と中国を利するだけだ」(エスパー国防長官)と危機感を強めている。
トランプ政権は今月、エスパー氏やスティルウェル国務次官補(東アジア・太平洋担当)らをソウルに送り込み、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領らに対して協定破棄の決定を撤回するよう繰り返し要求してきた。