先月末に焼失した那覇市の首里城正殿について、沖縄県は22日、焼失前と同様に木造での再建を目指す考えを表明した。県議会で同日開かれた説明会で木造での復元を求める声が上がり、謝花喜一郎副知事が「私どももそのように考えている」と答弁した。
また、県土木建築部の上原国定部長は説明会で「建築物について、城郭内であっても県がやるべき役割も出てくるのかなと。そういったことを議論しながら国と県の新たな役割分担を協議したい」と述べた。現在、焼失した正殿や北殿などが位置する城郭内は国が所有し、城郭外は県所有となっている。
一方、県議会は22日、各派代表者会を開き、来年1月から6カ月間の議員報酬を減額する条例案を可決した上で、減額分を首里城再建に充てるよう県に求めることで一致した。減額幅は27日に改めて協議する。