堺市の竹山修身(おさみ)前市長が21日に政治資金規正法違反の罪で大阪地検特捜部から略式起訴され、罰金100万円の略式命令を受けたことについて、同市の永藤英機市長は22日、定例記者会見で「疑惑はまだ晴れてない。処分が下ったから終わり、ではなく、自分の口で市民にきちんと説明してほしい」と述べ、地方自治法に基づく市議会の調査特別委員会(百条委員会)への出席を求めた。
竹山氏をめぐっては3つの政治団体の平成24~29年の政治資金収支報告書で総額2億3千万円超の記載漏れが発覚。特捜部はこのうち5500万円について虚偽記載と認定した。
永藤市長は「資金の流れや私的流用がなかったのかといったことがまだ解明されていない」と指摘。「竹山氏は一生をかけて市民に説明すると言った。百条委という有効な場が設置されているので、そこでも説明してほしい」と語った。