「もう理不尽すぎて…」中3男子を自殺未遂に追い込んだ体育教師の“高圧的指導”が調査で明らかに「屁理屈言うな」「話聞いてんのか」


【写真】「言い訳すんじゃねえよ」「俺、こういうのイライラすんだよ」と体育教師からイズミくんが怒声を浴びせられた中学校の現場

 2020年代に、栃木県壬生町の中学3年生だったイズミくん(仮名、当時14歳)は体育の授業中に教師から「お前の態度が気に入らない」「俺、こういうのイライラすんだよ」などの威圧的な指導を受けた。

 その日の夜、橋の上から飛び降り自殺を図ったイズミくんは一命を取り留めたものの重傷を負い、入院を余儀なくされた。両親はすぐに原因の究明に乗り出した。

 イズミくんと同じ授業を受けていた生徒からの証言が徐々に集まるなかで、体育の授業でのA教諭の威圧的な言動が明らかになっていった。母親はいう。

「イズミが橋から飛び降りた翌日、イズミの隣でキャッチボールをしていたクラスメイトの男子生徒の母親に電話をして『授業中にイズミがA教諭に一方的に怒られて、理由を説明しようとしても聞く耳を持たず、何度も怒鳴りつけられていた』と聞きました。その男子生徒はイズミが元気がないことに気づいていて、帰宅直後から母親に体育の授業について話していたそうです。翌日家に話しにきてくれて、『あの後も一緒にいればよかった』と悲しんでいました」

「もう理不尽すぎて……」「イズミは悪くない」

「体育の授業中にA教諭は投げる方向を統一していたが、イズミくんが別の方向に投げていた。そのことを注意したところ、反抗的な言葉があった。『振り返り』にも『つまらなかった』と記載したため、A教諭と担任のB教諭で指導を行った」

 校長の説明には、クラスメイトの話と食い違っている部分がある。クラスメイトの証言では、A教諭はイズミくんの説明を聞こうとしなかったが、校長の説明ではイズミくんが反抗したことが指導の理由となっていた。

 友人の中には、心配で学校を休んだ子もいた。

「その子はイズミが怒られている姿を見て精神的に参ってしまい、学校を休んでいました。家でもA教諭について『もう理不尽すぎて……』と母親にこぼしていたそうです。『イズミは悪くない』とも言ってくれて、心が救われました」(母)



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