出張で地方に行く際に、「その土地ならではのグルメが食べたい!」と考える人は多いはず。しかし、個人経営の店は多すぎて選ぶのが難しく、1人でふらっと入るにはハードルが高く感じることも……。そこで登場する選択肢がローカルチェーンだ。
本連載では、その土地で支持されているローカルチェーンを、出張者の目線で取材。「価格」「味の魅力」「主要駅からのアクセス」などの観点からレポートしていく。
連載初回は、全国の飲食チェーン店への探訪をライフワークとするDJ BUBBLE-Bが、名古屋への出張時におすすめしたいチェーン店をご紹介。今回は地元で絶大な人気を誇るラーメン店「ラーメン福」をご紹介。
【画像を見る】これが名古屋っ子溺愛グルメだ!ラーメン700円に餃子350円。さらには生ニンニクどっさりの魅惑の特製調味料まで……!「ラーメン福」のメニューはこんな感じ
■名古屋メシの街で、地元愛され系ラーメン店に行く
多くのグルメがひしめく街、名古屋。中には名古屋メシと呼ばれ、全国的に知られる存在の食べ物も多い。
むすび+天ぷらの「天むす」、平麺のうどん「きしめん」、スパゲッティにあんかけをかけた「あんかけスパゲッティ」、うなぎ飯の「ひつまぶし」、八丁みそが濃厚な「みそ煮込みうどん」、喫茶店のモーニングに「小倉トースト」、トンカツにみそをかけた「みそカツ」etc。
独特の魅力を放つ名古屋メシだが、その枠には入らないけど地元人気の店だってたくさんある。
今回ご紹介するのは、名古屋市を中心に11店舗展開する「ラーメン福」。名古屋でラーメンといえば「台湾ラーメン」か「スガキヤ」を連想する人は多いだろう。ラーメン福は、全国的な知名度は低いが、地元では超愛されているローカルチェーン店。
提供されているのは、優しいスープにたっぷりの野菜が載った、個性派ラーメンとは一線を画すシンプルで誠実な味わいのラーメン。奇をてらわずとも、食べ飽きることのないおいしさは、ふと思い出してまた食べたくなる――そんな魅力が、地元の人々に長く愛される理由だろう。
【画像を見る】ラーメン700円に餃子350円! ──さらには生ニンニクどっさりの魅惑の特製調味料まで! 「ラーメン福」のメニューはこんな感じ
筆者はラーメン福の1号店にあたる十一屋店を訪れた。アクセスは、名古屋駅からあおなみ線で金城ふ頭に向かって南下し、稲永駅で下車。そこから約1.1km歩くが、ラーメン前の腹ごなしとしては十分だろう。
■前身は京都のラーメンチェーン店のラーメン藤
レトロな店構えが印象的だ。ラーメン福の1号店であるこちら十一屋店は、1978年にラーメン福の前身となる「アライグループ ラーメン藤」として創業したのがはじまりだ。