チャールズ国王の新たな肖像画が公開。「血のように真っ赤」と物議を醸した以前の肖像画と比べると…


【比較画像】物議を醸した2024年の肖像画と比べてみると…

今回の戴冠記念公式肖像画に先立って、2024年5月にジョナサン・ヨー氏による即位後初の肖像画が公開されたが、その際には動物愛護団体からの抗議の的となってしまった。

今回発表された肖像画は、英国の具象画家ピーター・クーフェルド氏によって制作された。セント・ジェームズ宮殿の玉座の間を背景に、チャールズ国王が戴冠式で着用した「国王の式服」をまとい、「国王の王冠」の隣に立つ姿が描かれている。クーフェルド氏は「王室肖像画の伝統を継承し、人間味と威厳をあわせ持つ肖像画を目指した」と語った。

76歳のチャールズ国王は、2024年初頭にがんと診断されて以降、治療を続けながらモデルを務めたという。肖像画はロンドンのナショナル・ギャラリーで1カ月間展示された後、バッキンガム宮殿に移される。

カミラ王妃の肖像画も同時に公開されており、こちらはポール・ベニー氏によるもの。アイボリーカラーの戴冠式のドレスをまとい、王冠とともに描かれている。ベニー氏は「歴史的意義に敬意を払いつつ、その人物の共感力と人間性を表現したかった」と語っている。彼は故エリザベス女王の肖像も手がけており、2代続けて王妃を描くことになった。

王室の公式肖像画は、権威や象徴として広く用いられてきた。最古の例としては、1620年に描かれたジェームズ1世(スコットランド王・ジェームズ6世)の肖像画が知られている。今回の肖像画もまた、21世紀の王室を象徴する一枚として、後世に語り継がれることになるだろう。



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