女系天皇めぐる山尾志桜里氏の持論「個人の発信は自由」も「私の考えとは違う」国民・榛葉幹事長


 山尾氏の発信は15日、安定的な皇位継承をめぐり、女系天皇の可能性を排除せずに検討することを提言する内容の読売新聞報道を受けたもの。自身のX(旧ツイッター)に記事を引用しながら「今朝の読売。皇統問題。説得力の厚みに敬服。女性皇族が結婚した場合の夫と子の地位についても『『妃』と同じ立場が自然』と論じています。そもそも夫と子を(不自然にも)民間人と決め打ちすることで、女系天皇の議論を避けつつ、女系天皇の選択肢を排除する進め方は間違っています」と投稿した。一方、玉木雄一郎代表や榛葉氏は、男系男子による皇位継承とする立場だ。

 榛葉氏は、山尾氏の主張について「それぞれの候補者、個人がいろいろな考えをもって発信するのは、自由だと思う」とした上で「ただ私の考え方とは違う。我々は、我々の方向を、ぶれずにやっていきたい。男系男子を揺るがせのないものにしないといけないと、私は考えている。その方向でしっかり対応したい」と強調した。

 国民民主は、参院選比例代表に擁立する候補者に対し、「組織人として、党として合意した事項について反する行動はとらない。公認内定後に反する行為があった場合、公認内定取り消しなどの処分は受け入れる」などとした「確認書」へのサインを、公認の条件としている。

 皇位継承をめぐる山尾氏の主張と、「確認書」との整合性について問われた榛葉氏は「議論をすることは大事で、わが党には夫婦別氏(姓)でもいろんな意見がある」とした上で「議論をしてまとまったら、その方向でやるということ。ご自身の意見を言うこともだめというような言論封鎖のようなことはしません」と述べた。「議論は自由で、(党内の見解が)まとまったらその方向でやる。我々はいろんな議論をしますからしっかり対応したい」と繰り返した。

 榛葉氏自身は読売の提言について「びっくりした。朝、コーヒーを飲まなくても目が覚めた」と驚きを持って受け止めたことを明かし、「個人的にも党としても、126代続いた男系男子という歴史というものは大変重いと思う。玉木代表が申し上げた通り、例外のことをやるというのは、よくよく慎重に考えなければならないと思う」と指摘。「さまさまな考えが党内、党外にあると思う。議論は健全なことだが、有識者会議の答申を受けて、今、衆参議長のもとでしっかりと議論を重ねている。それを見守りたいと思う」と述べた。

 「私は党の方針通り、126代続いている今の皇室、天皇のあり方は極めて大事だと思うので議論を注視したい。これは対決の問題ではなく国の理念を考え、歴史を胸に秘めながら、方向性を決めていくことが大事と思う」とも口にした。



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