12日のTBS「報道特集」では、参院選で「日本人ファースト」を掲げる参政党が支持をのばしているとして、争点に「外国人政策」が急浮上しているとして特集した。
識者や各方面の動きや主張などを伝えた後に、「外国人政策が争点に 排外主義の懸念も」のテロップが表示され、特集の締めで山本恵里伽キャスターが「これまではそこまで注目されていなかった強硬な主張が急に支持を集めるであるとか、社会が決して受け入れてはこなかった排外的な差別的な言葉がSNSで拡散していく、そういった現実に正直すごく戸惑いを感じています」と述べた。
「実際、外国籍の人と全く関わらずに生活している人ってほとんどいないと思うんです。学校の友達だったり職場の同僚だったり」として「自分の1票がひょっとしたら身近な人たちの生活を脅かすものになるかもしれない。これまで以上に想像力をもって投票しなければいけないなと感じています」と述べた。
日下部正樹キャスターは「想像力を欠くと差別は瞬く間に社会に広がってしまいます。古今東西を問わず、閉塞感に満ちた社会というのはその原因を外に求めがちです。本当なら差別を止めるはずの政治家が誤った情報をもとに、外国人が優遇されていると喧伝しています。外国人がいなくなれば本当に問題が解決するんでしょうか。差別が票になるような社会にしてはならないと思います」と語った。