埼玉県川口市の市立高校で、ソフトボール部員に暴言を浴びせたとして訓告処分を受けた顧問の50代男性教諭が、部員の指導でバットを身体に当てる体罰をしていたことが23日、市教育委員会への取材で分かった。市教委の調査に、教諭は体罰を認め「過度なプレッシャーをかけてしまった」と話したという。
市教委や関係者によると、教諭は平成28年、負傷して練習を見学したいと申し出た1年生部員(当時)の元女子生徒に対し「骨が折れるくらいやったらどうだ」などと発言したとして、市教委に訓告処分を受けた。
30年秋ごろ、元生徒側が教諭の不適切な言動について訴え、学校は他の部員への聞き取り調査を実施。「バットで脚と腰を殴られた」「近距離からノックされてあざになった」といった複数の体罰の申告に加え、「生きている価値がない」「くそぶたでぶ野郎」「焼くぞ」など暴言を吐かれたとの証言もあった。