「専従職員は“職業革命家だから”月90時間残業しても残業代ゼロ」日本共産党 の“違法残業”を暴いて除籍された30歳&26歳の元女性党員が実名告発


【写真6枚】マスクを取って取材を受ける砂川さんと羽田野さん。統一地方選に共産党候補として出馬した時の砂川さん、日本共産党福岡県委員会前で抗議活動をする2人の写真も

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決起した8人の民青活動家

 最終的に集まった民青の仲間は8人。みな共産主義に共鳴する20代の若き活動家だ。抗議メンバーは、2024年1月に開かれた民青福岡の委員を決める選挙でAさんの信任に「反対票」を投じ、落選させようと考えた。

「投票権を持つ人は約15人いました。欠席者を考えても県委員長を落選させるにはあと3人ほど賛同者が欲しかった。そこで、選挙が始まる前の会議の場でAさんのパワハラ問題を問うチラシを出席者全員に配布し、賛同者を増やそうと考えたのです」(砂川さん)

切り崩しにあった抗議メンバー

「一般の民青同盟員を残して県委員は全員別室へ移動させられ、一人ひとり呼び出されて抗議への関与を聴取されました。民青だけでは手に負えないということで共産党の職員も出てきた。私たちはハラスメント問題について話し合いの場を持ってくれるならば、矛を納めて落選運動をやめるつもりでしたが、彼らは最後まで私たちの要望に聞く耳を持ってくれませんでした。Aさんは『抗議メンバーの行動は分派に当たる。民主主義を破壊する行為』と憤り、結局、その日は流会。選挙も開かれませんでした」(砂川さん)

 そして2カ月後の3月末、民青福岡は、砂川さんや羽田野さんを含めた抗議メンバー8人のうち5人に同盟員としての権利停止を言い渡したのである。

「この間、上層部は抗議メンバーの切り崩しも図り、何人か離脱する羽目に。そして、6月には私たちが不在の中、延期していた県委員会選挙を強行。Aさんが委員長に再任されました」(砂川さん)

 かくして決起は鎮圧されたのだが、砂川さんたちは諦めずに次の手に討って出た。昨年9月、組織内で横行していた専従職員の違法残業について、福岡中央労働基準監督署に告発したのである。



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