【大阪不明女児保護】雨の中、傘ささずうつむいて歩く女児 目撃の男性「いじめに遭ってるのかと思った」 

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小山警察署には多くの報道関係者が集まった=23日午後、栃木県小山市(萩原悠久人撮影)

小山警察署には多くの報道関係者が集まった=23日午後、栃木県小山市(萩原悠久人撮影)

 17日から行方不明となり23日に栃木県内で無事保護された大阪市の小学6年の女児。交番近くの住民は、保護直前の女児の様子を目撃していた。雨が降りしきる中、傘もささず、うつむいて歩く姿に、トラブルに巻き込まれていたと思ったという。「とにかく無事でよかった」。住民は、ほっと胸をなでおろした。

 交番は閑静な住宅街に位置。付近には学校やコンビニエンスストア、飲食店などもある。

 そこから数百メートル離れたところにすむ男性(39)は23日午後1時半ごろ、交番の方に向かう女児を見かけた。パーカーのような上着にジーンズ姿。だが、足下に目を移すと、靴は履いておらず、灰色の靴下だけが見えた。髪が短く、男性は「男の子かと思った」という。

 当時は雨だったが、傘もささず、うつむきながら靴下姿で歩を進めていた。

 「寒そうに背中を丸め、とぼとぼと歩いていた。いじめに遭っているのかと心配していた」

 男性は声をかけようかとも思ったが、真剣に歩く様子に、そのまま見送ったという。女児はそのまま交番に駆け込んだとみられる。

 周辺は住宅街で子供も多い。近くに住む主婦(42)は「近所で監禁されていたと思うと怖い」。別の40代の主婦は「この辺りでは事件もない。どうして女の子は栃木にいたのだろうか」と首をかしげる。

 一方、小学3年の娘がいるという40代の女性は「見知らぬ土地で勇気を出して交番に駆け込み、それが命を救ったんだと思う」と話していた。

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