By Guy Faulconbridge, Anton Kolodyazhnyy
[モスクワ 22日 ロイター] – ロシア国防省は21日、同国の防空システムがウクライナの無人機(ドローン)370機以上を撃墜したと発表した。モスクワに接近したものも含まれており、飛行の安全を確保するため首都の空港が一時閉鎖された。
死傷者の報告はない。米や欧州諸国、当事国が戦争の終結を模索する一方で、ドローン攻撃は続いており、前線の一部地域では戦闘が激化している。
同省によると、撃墜したドローンのほとんどはウクライナと国境を接するロシア西部地域の上空を飛行。モスクワのソビャニン市長によると、27機のドローンがモスクワに向かう途中で破壊・迎撃された。
ウクライナ軍はドローンがボルホフスキー半導体デバイス工場に命中したとしている。同工場はロシアの戦闘機やミサイル製造業者のサプライヤーだという。
ロシア国防省はまた、前線沿いのいくつかの要所で前進していると発表。親ロシア派の戦争ブロガーによると、ロシアがウクライナ東部ドネツク州のポクロフスクとコスティアンティニフカの間でウクライナの戦線を突き破った。
ウクライナのゼレンスキー大統領は毎晩のビデオ演説で、最も激しい前線での戦闘はポクロフスク周辺で行われていると説明。ロシア軍の前進については触れなかった。ウクライナ軍は国境沿いのロシアの2州、クルスクとベルゴロドで活動を続けているという。
ロイターは両国が説明する戦況を独自に確認できていない。