21日、長野県須坂市で走行中の列車が、突風に飛ばされた小屋とぶつかり、男性1人が亡くなりました。
【画像】乗客が証言「首が切れて深い傷」列車と小屋の衝突事故 風速約30mの突風が原因か
小屋は、パイプを柱として、屋根を乗せただけの簡易的なもの。トラクターの雨よけにつくられたといいます。住人らによりますと、この10日ほどの間にできたばかりだったそうです。
3両編成の列車には、200人ほどの乗客がいました。21日午後5時50分、運転士が線路上に障害物を発見し、非常ブレーキをかけます。衝突は避けられず、先頭車両の乗客1人が亡くなり、2人が頭に軽いけがをしました。
事故車両に乗っていた人
「急にすごい音がして、雷が落ちたのかなというような感じ。ガラスがガシャーンと割れた。近くに被害にあわれた方が、大量の血を流して横たわっていて、首が切れて、深い傷になっていた。(Q.車内にパイプは)なかった。私は見なかった」
当時、須坂市付近は、局地的に発達した積乱雲が発生し、大荒れに。気象庁によりますと、竜巻が発生した情報は得られませんでしたが、風速30メートルほどの突風が吹いたとみています。
その突風とは、積乱雲からの下降気流が地表に衝突して吹き出す『ダウンバースト』。もしくは、その先で巻き上がるような突風、『ガストフロント』だった可能性があるそうです。
窓ガラスが割れた車両は、50年前につくられました。東京と神奈川を結ぶ東急電鉄で走っていたものを2006年に長野電鉄が購入。
長野電鉄によりますと、これまで窓ガラスにヒビが確認されることがあっても、割れるようなことは、1度もなかったといいます。
国の運輸安全委員会による事故原因の調査も始まっていて、1年以内を目指し、報告書をまとめるということです。
テレビ朝日