【ワシントン=池田慶太】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は22日、米国のトランプ大統領がウクライナ侵略を続けるロシアのプーチン大統領と19日に電話会談した直後、ウクライナや欧州の首脳らとの電話で「ウラジーミル(プーチン氏)は和平を望んでいないと思う」と述べたと報じた。複数の関係者の話として伝えた。
トランプ氏はこれまでプーチン氏が和平を望んでいると主張し、ロシアとの対話に積極的だったが、19日の会談後は仲介をやめる可能性を示唆した。和平に否定的なプーチン氏の姿勢が影響しているとみられる。
トランプ氏は欧州首脳らとの電話会談で、プーチン氏は戦闘に勝利していると考えており、「戦い続けるだろう」と指摘。ウクライナへの追加の軍事支援に関する欧州首脳らの提案に従う意向を全く示さず、対露制裁強化の準備もできていないと語ったという。