オバマ元大統領が何よりも愛犬を大切にした理由、「ホワイトハウス1年目の数々の喜びのなかで、ボーがやって来たことに勝る喜びはなかった」


【写真】芝生でたわむれるバラク・オバマ大統領とボー。2009年、ワシントンDCのホワイトハウスにて

■「ともに行こう、ホワイトハウスへ」

 中央標準時の午後10時、CNNはオバマが当選確実だと発表した。史上はじめて、アフリカ系アメリカ人の大統領が誕生した。その歴史的瞬間を、25万人近くに達した群衆が分かち合い、歓喜に沸いた。

 「アメリカはあらゆることが可能な場所だということをまだ疑う人がいるなら」と、オバマは目の前に詰めかけた熱狂的な支持者たちに語りかけた。「建国者たちの夢がいまも生きつづけているのかどうか、アメリカの民主主義の力に疑問を抱いている人がいるのなら、今夜がその答えだ」

 「サーシャとマリア、きみたちが思うよりもずっと、わたしはきみたちを愛している。新しい子犬を連れて、ともに行こう、ホワイトハウスへ!」

 選挙結果にかかわらず、オバマ夫妻は娘たちに犬を飼うことを約束していたのだ。

 2009年春、一家は生後6か月のポーチュギーズ・ウォータードッグを世界に向けて披露した。故エドワード・ケネディ上院議員からの贈り物だった。オバマは書いている。



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