新しい弁護士を雇って、フジ第三者委員会が認定した“性暴力”を否定
◆名誉回復以外にも狙いがあるか
突然の反撃だった。
5月12日、フジテレビの元女性アナウンサーとのトラブルを理由に芸能界を引退した中居正広(52)が代理人弁護士を通じて文書を発表。フジテレビの第三者委員会が発表した調査報告を、「暴力的または強制的な性的行為の実態は確認されなかった」と否定した。
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「中居は引退した後も、親しい業界関係者などに対して〝あれは性暴力ではない〟と主張し続けていました。色恋のもつれだ、と。あるキー局には、〝弁明の場を与えてほしい〟と水面下で相談していたようですが、それは実現しなかった。
昵懇(じっこん)だったフジテレビに見捨てられたという思いがあるらしく、『あんなに仲の良かったプロデューサーが連絡をくれなくなった』と周囲に漏らしていました」(大手芸能プロ幹部)
この反撃は決して「表舞台に復帰するためではない」と中居は周囲に明かしているという。では、なぜ今になって、新たに弁護士を立ててまで反論に踏み切ったのか。
中居と交流のあるキー局プロデューサーが打ち明ける。
「名誉回復もあるでしょうが、一番の目的は違約金など、金銭的な賠償の回避だと思います。
スポンサーが次々とCM出稿を停止したことで、既に201億円の赤字が出ているとフジテレビは公表しました。フジほど巨額ではないですが、他局も中居の突然の引退によって番組打ち切りなどの対応に追われ、損害を出している。それは『ソフトバンク』や『タイミー』など、引退直前までCMに起用していたスポンサー企業も同じ。
第三者委員会が中居の性暴力、つまり彼の責任を認めたことで、テレビ局やスポンサー企業から巨額の違約金や賠償金を求められる可能性が出てきた。それを避けるため、〝自分は性暴力をしていない〟と主張し始めたのではないか」
フジへの怒りも背景にあるという。
「第三者委員会の報告書が提出された後、中居は『なぜフジテレビの問題点が追及されず、自分ばかり悪者にされているのか』と親しい知人に怒りを露にしていたといいます。芸能界に復帰するつもりはないわけですから、〝死なばもろとも〟とばかり、フジの暗部をブチまけるかもしれません」(前出・芸能プロ幹部)
引退から4ヵ月、再び世間を騒がせ、恥をさらしてまで反撃に出た中居を待っているのはどんな未来か――。
『FRIDAY』2025年6月6・13日合併号より
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