『あんぱん』話題のタイトルバックでCGの街を駆けぬけるのは「のぶ」ではなくて「今田美桜」制作統括「視聴者の代表として…」


【写真】今田美桜さんと北村匠海さんがとったポーズは…

朝ドラ通算112作目となる『あんぱん』は、子どもたちの人気者〈アンパンマン〉を生み出したやなせたかしと、妻・暢の夫婦をモデルとした物語。〈朝田のぶ〉を今田美桜さん、<柳井嵩>を北村匠海さんが演じる。2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く。

タイトルバックの映像は、ドラマの世界感が表現されたもの。朝ドラでは通常、毎週月曜に90秒バージョンが、火〜金曜には70秒バージョンが放送されている。

今作は、コンペにより映像ディレクターの涌井嶺さんの案が採用された。今田さんが戦前から現代、そして未来へと変わりゆくCGの街を光に導かれるように走っていく。たどりついた場所で今田さんが空を見上げると、光の線が像を結び、「アンパンマン」のシルエットが現れる—という内容だ。

倉崎さんは、「戦前から戦後の激動の時代をヒロインがかけめぐるという涌井さんの案が非常に良いとチームで話をしたうえでお願いしました」と説明する。

放送当初から話題になったのが、今田さんがのぶ役の衣装ではないことだった。「物語は昭和2年から始まって、最終的にどこまで描くかは台本もまだなのでわかりませんが、アンパンマンが生まれたときまでは少なくとも描きます」と話す。物語のなかで長い時が流れるため、戦前の衣装にするか戦後の衣装にするか議論にもなった結果、「のぶではなく今田美桜さんとして出演してもらう」ことになった。

「視聴者のみなさんの代表として、のぶと嵩が生み出した世界の案内役としても、現代を生きる今田さんにタイトルバックに出ていただいています」と語る。

タイトルバックでは、道に穴があけば今田さんは光の線の上を歩く。今田さんが乗った紙飛行機の横を光が並走するシーンもあった。光の線は、のぶの夫でアンパンマンを生み出した嵩との関係を表現しているようにも見える。

倉崎さんは、「今田さんが線に導かれているような、導いているような、どっちにも捉えられます。それは嵩との関係性も表している。生きているとしんどいときもつらいときもいろいろあるけれど、その線を追い続けたからこそ最後に登場するアンパンマン(のシルエット)に結びついていくというのを示したかった。のぶのさまざまな経験すべてが数十年の時を経てアンパンマンや嵩のいろんな作品につながっていくということを表現したかった」と話す。



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