駅で男性の自殺を未然に防いだとして、栃木県警さくら署は、いずれも15歳の高校1年生5人に感謝状を贈呈した。
感謝状を贈られたのは、県立高根沢高の川村蒼太さん、手塚璃一さん、吉成七音さん、作新学院高の川合陽路さん、県立宇都宮高の小池泰雅さん。5人は中学生時代からの友人。
5人は4月17日午後8時半頃、JR氏家駅で、20歳代男性が震えながら片方の足を線路へ投げだそうとしているのを見かけたため、男性の服をつかんで引っ張り上げた。男性は暴れたが、吉成さんが「落ち着きましょう、話聞きますよ」と声をかけるなどしてなだめたという。その後、駅前の交番に連れて行き、警察官に引き渡した。
当時は駅員不在の時間帯。5人はそれぞれ部活帰りで、駅で居合わせたのは偶然だった。
12日に同署で行われた贈呈式で、川村さんは「1人の命を5人で助けられてよかった」と語った。石塚俊光署長は「勇気ある行動に感謝する」と述べた。