(ブルームバーグ): 27日の香港株式市場で中国の電気自動車(EV)メーカー、比亜迪(BYD)の株価が続落し、2日間の下落率は10%を超えた。先週発表された値引きを受け、中国EV市場で新たな激しい値引き合戦が展開されるとの懸念が広がった。
BYDの株価は午前の取引で一時4%下落。前日は8.6%安となっていた。急落の背景には、BYDがEVおよびプラグインハイブリッド車(PHV)、計22車種について、中国市場で6月末まで最大34%値下げすると発表したことがある。
同社は4月の販売台数が前年同月比で21%増だったが、これは2020年8月以降で昨年2月の落ち込みを除けば最も低い伸び率にとどまった。24年2月は春節(旧正月)の影響で中国全体の自動車販売が22%減少していた。
中国自動車技術研究センターのデータによると、競合の吉利汽車が販売するコンパクトハッチバック「星願」は先月、BYDの人気モデル「シーガル(海鴎)」を抜き、中国で最も売れた車種となった。
原題:BYD Shares Extend Losses as Price Cuts Throw Spotlight on Sales(抜粋)
–取材協力:Danny Lee、Chunying Zhang.
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Linda Lew