日テレNEWS NNN
備蓄米の随意契約で、3年前の「古古米」や4年前の「古古古米」が近く店頭に並びやすくなりそうです。街の人からは味への不安の声も聞かれますが、実際どんな味なのでしょうか? 五つ星お米マイスターに、おいしく食べるコツと合わせて聞きました。
■専門家「古米臭が強くなる可能性」
藤井貴彦キャスター
「来週以降、備蓄米は買いやすくなるのでしょうか。2022年産は古古米、2021年産は古古古米とも呼ばれています。名前に『古い』という漢字が並んでいて、少し気になるという方もいらっしゃるかもしれません」
「そこで、古古古米などの味はどうなのか、おいしく食べるコツ、おススメのメニューの3つについてお伝えします。この中で気になるものはありますか?」
板垣李光人さん(俳優・『news zero』水曜パートナー)
「やはり味がどうなのかは気になりますね」
小栗泉・日本テレビ解説委員長
「味について、街の人からは『コメが古いとなんかちょっと…』『せっかく食べるなら多少高くてもおいしいものをいただきたい』など、味について不安だという声が聞かれました」
「では実際どうなのか。五つ星お米マイスターの資格を持つ、吉田屋の小林健志さんに聞きました。その小林さんでさえ、『味を想像するのは難しい』と言います」
「というのも3年や4年も前のお米というのは米店でも通常は扱うことはなく、小林さん自身も食べたことがない、未知の領域だとしています」
「そのため、あくまでも推測だとした上で『一般的にコメは年月が経過すると古米臭と言われる特有の臭いが強くなっていく可能性がある』と話していました。ただ、味については食べてみないと分からないということです」
■炊く時に…「古米臭」消す方法
藤井キャスター
「できることなら、おいしく食べられた方がうれしいと思いますが…」
小栗委員長
「おいしく食べるコツについて、もう1人の五つ星お米マイスターである、玄米屋ウエトミの上田那未さんに聞きました。上田さんも食べたことはないそうですが、乾燥して少し硬くなっている可能性があり、そうだとしたら水加減を多めにして炊くといいそうです」
「また『古米臭が気になる場合はお米を炊く時に日本酒や料理酒を大さじ1杯程度入れると、臭いが消えるのでは』と話していました」
「小林さんが現状ベストだというのが、普段食べているコメに古古古米を少し混ぜて炊く方法。最初は普段のコメを9、古古古米を1の割合で試し、味が気にならなければ古古古米の割合を徐々に増やしてみるなど、自分に合ったブレンドをするのがいいとのことでした」
■「少し硬い」特徴を生かしたメニュー
小栗委員長
「おススメのメニューについて、小林さんによるとピラフやチャーハンなどがいいということです。古古古米の少し硬いという特徴を生かせるからです」
「硬めで粘り気が少なくなっている可能性があるので、チャーハンなどはパラパラした仕上がりになるのではないか、とのことです」
板垣さん
「専門家の方も『未知の領域』ということですが、まずは少量で試してみるのはいいのかなと思いました。僕は家で炊き込みご飯を作るのが好きで、梅ひじきなどをよく食べます。試してみたいなと思いました」
(5月28日『news zero』より)