「『えっ、私でいいんですか?』というのが正直な気持ちでした。雑誌にはブロンドでセクシーな方々が数多く登場していて、その中に自分が加わるなんて……。本当に信じられない思いでした」
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モデルとして活躍している紗世さんは、アメリカの『PLAYBOY』からオファーを受けたときの心境をこう語る。日本のグラビア界で活躍していた彼女が、海外の一流雑誌に抜擢された瞬間だった。しかし、そこに至るまでの道のりは決して平坦ではなかった。
「おめでとう」母からの一言で変わった価値観
紗世さんは日本でグラビアモデルとして活動していた頃、周囲からの厳しい目にさらされていた。「お願いだから、そういう仕事はやめてほしい」と母親から言われることもあり、自身の仕事に対して後ろめたさを感じていたという。
しかし、海外の雑誌で表紙を飾るようになってから状況は一変した。
「ある日、母が初めて『おめでとう』と言ってくれたんです。その一言が本当に嬉しくて……。その瞬間に、ようやく自分の仕事に対して自信を持つことができたような気がします」と紗世さんは語る。
海外での撮影現場でも、日本とは異なる価値観に触れることになった。
「日本での感覚のまま撮影に臨んだ際、『使える写真がほとんどないから、そういう撮り方はやめてほしい』とはっきり言われたことがありました」
日本のグラビアで求められる”セクシーさ”とは異なる表現が求められたのだ。
現在、紗世さんは4人の子育てに奮闘しながら、モデルとしての活動も続けている。「子どもたちに振り回されながら、気づけば一日が終わっています」と語る紗世さん。
最後に、紗世さんは海外での活躍を経て変わった心境について振り返った。
「気づいたら、いつの間にか“謎の女”って呼ばれるようになってましたね(笑)。どう見られているかを気にすることは、今ではほとんどなくなりました」
小泉 なつみ