第11管区海上保安本部によると、28日午後0時半頃、沖縄県・宮古島から南東526キロの沖合を航行していた中国海洋調査船「科学」(4711総トン)側から、「乗組員1人が作業中に右手親指を切断する重傷を負った」と救助要請があった。
これを受け、宮古島海上保安部の巡視船「しぎら」が出動。29日午後0時40分頃、沖縄本島から南66キロの海上で中国籍の男性(43)を救助し、那覇港で那覇市消防局の救急隊に引き渡した。命に別条はないという。
「科学」を巡っては2019年12月、日本最南端・沖ノ鳥島(東京都小笠原村)周辺の排他的経済水域(EEZ)内で、日本政府の同意を得ずに海洋調査をしたとして、海上保安庁が中止を要求したことがある。