随意契約で売り渡された備蓄米の店頭販売が、前倒しで先月31日にスタートしました。5キロ2160円の古古米を求めて、早朝から250人を超える長蛇の列ができました。
■随意契約の備蓄米 販売開始
先月31日、千葉県松戸市のホームセンターでは、アイリスオーヤマが随意契約で仕入れた備蓄米を税込み2160円で販売開始。用意された備蓄米は65袋ですが、あいにくの寒空の下、早朝から整理券を求め大勢の人が列を作りました。
一番乗りした人
「(Q.きょうは何時ごろから並んでいる?)きのう夜8時」
「(Q.寒くなかったですか?)寒かったです。寒かったけど。一番最初に手に入るのなら時間なんて何時間でも(並んで)いい」
販売が開始されると一番乗りの男性は、報道陣に向け備蓄米を掲げ盛大にアピール。購入できた人からは、宝物を手にしたような喜びが…。
「(Q.目にされていかがですか?)やっと手に入ったなあという感じ」
「感謝して味わいながらいただきたいと思っています」
一方で購入できなかった人は…。
「一番先頭、何時ぐらいに来たか分かります?」
「(Q.(先頭は)きのうの夜8時です)あっそう。じゃあ無理ですね。無理、無理」
アイリスオーヤマが仙台市で販売する店舗では、95枚の整理券に対し、およそ250人が大行列。整理券と共に使い捨てカイロも配られました。
■2160円の古古米 お味は?
東京都内のイトーヨーカドーでも同じく2160円で販売を開始。こちらは500袋と他店よりは多いものの、狭き門には変わりなく…。
家計のためにと朝から並んだ藤田陽亮さん。
「ようやく手に入って、ほっと一息ですね」
「(Q.結果どれくらい待たれたんですか?)そうですね、おそらく2時間くらいですかね」
やっと手に入れた備蓄米を手に家族のもとへ。
早速、いつもの炊飯器でいつもと同じ水分量で炊いていきます。家族が炊飯器に熱い視線を送るなか、ごはんが炊き上がりました。
今回販売された備蓄米は、2022年産のいわゆる古古米。果たしてお味は?
陽亮さん
「正直全然、違いが分からないというか。普通においしいです」
妻 加奈さん
「いつもと同じ水の量にしちゃったんで、ちょっと硬い気がします」
味の感じ方に個人差はあっても備蓄米の販売価格は、どの店舗でも2000円前後が実現。
有言実行を果たした形の小泉進次郎農水大臣は先月31日、地元・横須賀市を訪れ、備蓄米の販売が予定より早まったことにふれると。
「最初は6月4日が一番早いといっていた。そして6月1日というのが出たら、なんと、5月31日に出しますと。それは本当に多くのみなさんの協力のおかげ」
2000円台の備蓄米販売開始に沸く一方、懸念する声も上がっています。