多分最強の地球防衛軍
先日マグミクスから配信した記事《伝統の思考実験「ホワイトベース VS ヤマト」 いま再考すると「比較にすらならない」格差が?》には、500以上のコメントが集まるなど大きな反響をいただきました。同記事では「天の川銀河を離れ、16万8千光年離れたイスカンダルまで往復できる」宇宙戦艦ヤマトと、「太陽系内での活動能力すら持たない」ガンダム世界のホワイトベースでは、技術水準が違いすぎるという結論になりました。
【画像】「ヤマトよりカッコいいんじゃないか」これがリメイク版ヤマトの地球側主力戦艦です(6枚)
旧作の『宇宙戦艦ヤマト』では地球側の総戦力がはっきりしませんが、リメイク版の『宇宙戦艦ヤマト2202』に登場する地球連邦防衛軍は、軍事活動が描かれる地球防衛軍の戦力としては圧倒的だと思われます。その理由は、主力戦艦である「アンドロメダ級」「ドレッドノート級」が、それぞれ波動砲を装備しているからです。波動砲は最初に搭載された宇宙戦艦ヤマトのものでも、オーストラリア大陸ほどの大きさの浮遊大陸を一撃で粉砕する威力がありますが、これを主力戦艦の全てが装備しています。
資料によっては「金剛型宇宙戦艦」などの従来艦艇も、大改装で波動エンジンに換装され、後期型では波動砲装備になったとされています。銀河を滅ぼす力を持つスーパーロボット、「イデオン」や「ゲッターエンペラー」、「超天元突破グレンラガン」などは別ですが、「地球単独を防衛する目的の軍隊」としては、恐らく全SF作品のなかでも最強クラスだと思われます。
そして、この波動砲を装備した主力戦艦は時間が進む速度が10倍違う「時間断層」で大量生産されており、劇中でも新型艦が列をなして戦列に加わる様子が描かれていました。「圧倒的な破壊力の兵器」「波動エネルギーを防御に転用した波動防壁と、それを強化する波動実験艦『銀河』の存在」「短距離でも長距離でもワープが可能で、銀河間航行すら可能な移動性能」「規格外の生産能力」と、まるで隙がないわけです。
実際、「宇宙戦艦ヤマト2202」の劇中でも、地球艦隊は艦隊戦ではガトランティス相手にも優位に戦いを進めていました。もし、ヤマトがトランジット波動砲を先に撃って、白色彗星の防御機構を破壊し、その後で地球艦隊主力が姿を現したなら、恐らく数万隻はいると思われる地球艦隊から波動砲が一斉発射されて、ガトランティス軍は文字通り消滅したと思われます。