兵庫県明石市は26日、性的少数者(LGBT)などに関する政策立案を担当する任期付き職員を全国から2人程度募集すると発表した。多様な性の在り方を認め合える地域づくりが狙いで、LGBTに関する専門職員を全国から公募する自治体は初めてとしている。
募集するのは、LGBTや「性的指向と性自認」に関する知識があり、来年4月時点で60歳以下の人。最長5年の任期付きで、学歴は問わない。業務内容は、LGBTのカップルを公認するパートナーシップ制度導入や、市民への啓発事業などを想定している。試験は来年2月初旬で、合格者は4月以降に採用となる予定。
記者会見した泉房穂(ふさほ)市長は「教育や医療の現場とも連携し、性的少数者の方々ができるだけ暮らしやすい社会にしたい」と話した。