浜松市中央区の東名高速道路の路側帯に乗用車が落下し、運転者が同乗していた子ども2人を置き去りにして逃走した事故で、静岡県警浜松中央署は2日、自称同県御前崎市、無職の男(47)を道路交通法違反(無免許運転、事故不申告など)容疑で逮捕した。男は10年ほど前に運転免許を取り消されており、車は別人名義だった。
発表によると、男は1日午後1時半頃、無免許で乗用車を運転し、浜松市中央区初生町の東名高速をまたぐ曳馬野橋付近で市道脇のガードレールなどを突き破り、東名高速に落下し横転させる事故を起こしたうえ、車を放置して逃走した疑い。現場周辺の防犯カメラの映像や聞き込みから、捜査員が1人で市内を歩いている男を見つけた。同署は認否を明らかにしていない。
県警によると、車は高さ約10メートルののり面を滑り落ちて横倒しになった。車には小学生とみられる女児と男児のきょうだいも乗っており、現場に置き去りにされていた。2人は病院に搬送され、いずれもけがはなかった。男と2人は親子ではないとみられる一方、連れ去られたわけでもないといい、県警が関係や逃走した動機などを調べている。