若い頃は日焼け止めひとつで間に合っていたのに、だんだんシミやくすみが出てきて――。年とともにそんな悩みを抱えている女性も多いと思いますが、ヘアメイクアップアーティストのYUTA.さんは、「いつものメイク」を積み重ねることが、そうした悩みの解消につながるといいます。
そんなYUTA.さんの著書『なんとなくの自己流から抜け出す 今の自分に合うメイクの正解』から一部を抜粋・編集する形で、YUTA.さんが「大人の女性」にこそ知っておいてほしいというメイクのポイントを紹介します。
■「プチプラ」でも使い方しだいで十分活躍する
「プチプライスコスメ(手頃な価格の化粧品。略して「プチプラ」)だから、質が低い」というイメージを持っている方は多いかもしれませんが、使い方しだいで高級コスメ以上に輝きを放つ、ポテンシャルの塊なんです。
ただ、うまく使いこなせずに「なんか微妙……」と感じて失敗があるのも事実。
たしかに、プチプラは「成分がシンプル」「発色や持ちがやや控えめ」「パッケージが簡素」といった特徴があります。
でも、自分に合ったものを見極め、正しく使えば、驚くほどの効果を得られます。それどころか、うまく活用することで、メイクの楽しさも倍増します。しかも、最近のプチプラは進化し、優秀なアイテムがたくさん出ています。
最大の利点は、その「手軽さ」にあります。
新しい色や質感に挑戦しやすく、気軽に楽しめます。ただし、プチプラだからといって、気軽に大人買いするのは避けましょう。これはいちばんやりがちな失敗です。
気に入った色を見つけると、ついついほかの色も一緒に購入してしまうことがありますが、使わないまま放置していませんか? メイクは、使ってこそ効果が出るものです。
だからこそ、「一度にたくさん買わないこと」は鉄則です。まずは1つか2つのアイテムに絞り、それらをしっかり使いこなすことを意識しましょう。
意外かもしれませんが、アイシャドウは単色買いがおすすめです。
アイシャドウパレットを最後まで使い切ったことはありますか? じつは、パレットの中には「捨て色」が2〜3色は入っていることが多いんです。結局、使わない色が残るから「もったいなくて捨てられない」なんてことも……。