1日のウクライナのドローン攻撃で破壊されたロシア戦略爆撃機の写真が衛星で撮影されて公開された。
ロイター通信は3日(現地時間)、民間衛星企業が提供した資料によると、少なくとも2カ所の飛行場で戦略爆撃機の多数が破壊されたり深刻な損傷を受けたりした事実を確認することができた、と報じた。衛星企業「カペラスペース」がドローン空襲後の2日に撮影したロシア・イルクーツク州のベラヤ空軍基地の写真は爆撃機の残骸を赤裸々に見せている。ベラヤ空軍基地はウクライナの国境から東に4000キロ以上離れたロシア内陸にある。
これに先立ちウクライナは1日、ロシア本土の空軍基地4カ所をドローンで攻撃した。ウクライナは今回の攻撃でロシア軍用機40機余りを打撃し、約70億ドル相当の被害を与えたと主張した。
この一帯は雲で覆われていたが、地表面を反射したレーダー波を分析して地形図などを作る合成開口レーダー(SAR=Synthetic Aperture Radar)衛星だったため、影響を受けずに写真撮影が可能だったという。白黒で撮影された写真にはベラヤ空軍基地内の駐機場に並んでいた大型軍用機の多数が破壊された場面が含まれていた。防護壁で保護される区域にあった航空機も被害を免れず、周辺には破片が散在していた。