【あんぱん】のぶ〝昭和16年の敗戦〟で夫と口論 愛国洗脳説「次郎さんかわいそう」の声


【写真】8年前 始球式をする今田美桜

 時代は昭和16(1941)年を迎え、日米開戦に突入。一等機関士として民間船で遠洋航海に出ていた次郎が、予定より早く帰ってきた。船を軍用船に改修するために下船が早まったという。そんな〝軍事機密〟を漏らした次郎は、今後について〝万が一〟の覚悟をのぶに求めた。「僕はこの戦争に…勝てるとは思わん」

 これを聞いたのぶは立ち上がり「そんなこと思うてはいけません!」。まなじりを決して次郎の言葉をさえぎり、「この戦争が終わるがは日本が勝つ時です。そう強う思わんといけません」と言い放つ。次郎は「分かったき」とその場を収めるしかなかった。

 冷静で合理的な思考をする次郎。持ち帰ったカメラに対し、のぶが「ぜいたく品では」と疑問を抱き、国防婦人会からも抗議を受ける。婦人会には、同盟国のドイツ製だから問題ないと主張して追及を鈍らせた。

 次郎はのぶを抱き寄せると、「教室ではいつもそんなふうに勇ましく教えゆうがやろうな」と語りかける。皮肉にも聞こえかねないが、「愛国のかがみ」に呪縛されたのぶの心中を気遣っての言葉とみられる。X(旧ツイッター)では「戦争に洗脳されてる」「洗脳解けないねぇ」「愛国精神に洗脳された人を表してるんだろうな」とのぶを評する投稿が見られた。

 同じ時代を描いた朝ドラ「虎に翼」では、実在した総力戦研究所にいた人物が登場。同所は開戦前にシミュレーションで日本の敗戦を導き出したことで知られ、作家の猪瀬直樹氏が「昭和16年夏の敗戦」という書籍を出している。

 再び航海に出る次郎が別れ際、自分を撮影するようのぶに求める。「無事に戻られた時に撮ります」と断られると、寂しそうに出かけた。そんな次郎には「家族を気遣って本音を言えないとか、かわいそう」「撮ってもらえなかった次郎さんかわいそう」などとXに投稿が寄せられた。

東スポWEB



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