天皇ご一家、戦後80年沖縄へ 愛子さま初訪問、慰霊と平和への思いを新たに

戦後80年という節目の年、天皇皇后両陛下と愛子さまは、戦没者を慰霊するため沖縄県を訪問されました。ご一家の同県ご訪問は両陛下にとって2022年以来、愛子さまにとっては初めてとなります。6月4日、那覇空港に到着後、ご一家は糸満市の平和祈念公園へ向かわれました。

平和祈念公園での慰霊

公園内の「国立沖縄戦没者墓苑」では、静かに花を供えられました。両陛下と愛子さまは、納骨堂の前に設けられた供花台に進み、深く頭を下げ、戦没者への敬意を表されました。

天皇皇后両陛下と愛子さま、沖縄戦没者墓苑で供花し深く頭を下げられる様子天皇皇后両陛下と愛子さま、沖縄戦没者墓苑で供花し深く頭を下げられる様子

遺族との交流と資料館訪問

墓苑で迎えた沖縄戦遺族らと歩み寄り、言葉を交わされました。その後、ご一家は「沖縄県平和祈念資料館」を訪問。ここでは、沖縄戦に関する実物資料や写真パネル、約500人の証言映像などが展示されており、館長らの説明を受けながら、沖縄戦に関する資料や証言集などを熱心にご覧になりました。沖縄の歴史と人々への深い思いが伺えるご様子でした。

注目集めた「リンクコーデ」

ご訪問の様子が各メディアで報じられる中、特に注目を集めたのが、雅子さまと愛子さまの装いでした。この日のお二人は、淡いブルーグレーのセットアップに同系色のパンプスを合わせ、首元と耳元にはシンプルなパールのアクセサリーを着用。シニヨンにまとめられたヘアスタイルまで揃えるという、徹底した「リンクコーデ」を見せられました。

フォーマルな装いの意図

慰霊のご訪問という場にふさわしい、色味を抑えたグレー系の装いにお揃いで臨まれたことに対し、X(旧Twitter)やインターネット上では「品が良く場に合っている」「TPO完璧」「お揃いなの嬉しい」といった好意的な声が多く寄せられました。皇室担当記者からは、これまでもお召し物を揃えることはあったが、これほど徹底したのは珍しいとの指摘がありました。また、出発時のパンツスタイルから、供花時にはスカートと帽子に改められたことは、戦没者への深い敬意を示すものと考えられています。

ご一家は沖縄に2日間滞在される予定で、5日には学童疎開船の慰霊碑や、復元が進む首里城正殿を訪問されるとのことです。愛子さまにとって初めての沖縄訪問となる今回、戦後80年という節目の年に、両陛下から平和を大切にする心、歴史への深い思いを改めて受け継がれることでしょう。

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